チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

交通裁判

やってしまいました!  スピード違反。

アメリカでは、市外と住宅街のスピードがきちんと決められており、住宅街は時速25マイル。
先日、住宅街を出たところで 後ろからピカピカ光るものが追跡してくるではないか。
見ると、それは白バイのポリス・オフィサー。

「いい車ですねー。25マイルのところ40マイル出てましたよ。」
サングラスをかけた長身のポリスが 車を止めて「なんでー??」と困惑する私に言った。

免許証を受け取ると、バイクにもどって 違反チケットに記入しはじめた。
「気をつけて運転してくださいね。」と渡されたチケットを見て、愕然・・・・。
なんと145ドルも 罰金が書かれているではないか!!!

あれこれ言ってもはじまらない。
腹をくくって、指定された日に 裁判所に行くことにした。

アメリカでは、チケットをきられても、必ずしも言いなりに払わなくてもよい。
指定された日時に 交通裁判所に行き、裁判官に直談判できる。

さて、今日がその裁判の日。
朝、8時半に 出向くと、長い列ができていた。

この市のやり方は、違反チケットに異議がない場合は、そのまま会計で罰金を払う。
異議があっても、なくても、裁判官とじかに話したい人は、会議室程度のサイズの裁判室に通される。

私は、なんとか罰金の額を下げてもらいたいので、裁判官に話をする選択をした。
せっかくここまで出向いてきたのだから、このまますごすごと 罰金を払うなんて、いや。
一か八か、裁判官に話をしてみようではないか。

その日、違反者は200人くらいいたようだが、
裁判室に入る選択をしたのは、私を含めて6人だった。

裁判室に現れたのは、金髪の面長の50代の女性裁判官。
映画のように 「All rise!」(起立)の掛け声で 全員起立。

さて、私は4番目だったが、私の前の人の言い訳を聞いていると、様々だった。

20才くらいのお兄ちゃんは、足にギブスをしており、「接触事故を起こしているが、
自分の落ち度ではないので、罰金が高すぎると思う、下げてほしい。」

30才くらいの女性は、「自分は今まで一度も違反を起こしたことがないので、
自分の記録に違反と言う汚点を残したくない。
交通ルールの講義を受けることで、白紙に戻してください。」

20代後半の若者は、「引っ越したばかりで、慣れない道だったため、
朝日が直接照り まぶしくて 一旦停止が見えなかった。罰金を下げてほしい。」などなど。

私も、「あの日は、病気の夫をつれて、病院やその他のアポイントメントに走り回っていたため、
知らず知らずのうちにスピードが出てしまってました。
今後気をつけますので、罰金の額を下げてください。」と談判した。

もちろん、私も含めて、全員が希望を聞き入れられて、いくらか金額をさげてもらった。
なかなか人情のあるやり方ではないか。

結局145ドルのところが、100ドルになった。

どちらにせよ、痛い教訓だ。
これからは、気をつけて運転しなければ・・・・。