チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

母の永住権 その2

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             母のお気に入りのレストラン


母は、移民専門の弁護士から指定された 医者で健康診断を受けることになった。

事前に私が予約の電話を入れたのだが、小さなクリニックらしくドクター自らが電話に出られた。
ドクター自身が移民経験者の様子で、英語にすごいなまりがあって、聞き取れない。
診察の内容や、支払い方法など、何度も質問しているうちに、
あちらは、カッカッきているらしく、いらいらした口調で返事された。

さて、当日母を連れて行ってみると、ドクターはどうも、ロシア移民のようである。
150センチほどの小柄な体格で、60歳代だろうか。
大きなめがねが、牛乳ビンの底のように分厚く、目が大きく見える。

なんだか映画に出てきそうな場末の小さいビルの中の 古いクリニック。
カルテなどのファイル類が 所狭しと並べられている。
ほかにもヨーロッパ系の移民家族が待合室にいた。

簡単な受付を済ませると、まずは支払いから。
きっと、いろいろな移民がいて、診察が済んだあとで お金がないということもあるからだろう・・・。

看護婦から血液検査、結核の検査、肺炎の予防注射など4箇所に針をさされていた。
ドクターから、心臓の音、肺の音を聞かれ のどを見たり 耳を見たり 簡単な診察。

2日後、検査結果に以上がなければ 書類をもらえる。

待合室で待っている間、
カウンター越しに ドクターが電話で 話しているのが見える。
やはり、私と同じように、電話の相手がドクターの英語がわからないらしく、
何度も何度も同じことをくりかえし質問されている様子・・・。

ドクターは、カッカきて、「私の言うことに納得できないのなら、
ほかのところに 行って下さい!」なんて きついことを言って電話をきっていた。

私も20年前に永住権をとったことがあるけれど、
当時は 日本で簡単にすませることができたため、
今回の経験は、まったく新しいもの。

さてさて、次はどんな 手順になっているのやら・・・。
まずは、2日後の検査結果が良好であることを願うのみだ。