チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

アメリカの社会保険庁で、すごむ!?

土曜日の朝、サラ・ギャビンという弁護士から電話があった。
障害者年金のことで、電話相談をしてくれている。

8月はじめにアメリカの社会保険庁に 障害者年金の手続きを行ったところ、
8月末になって、「受給資格なし」との返事があった。

これまで、いろいろな人に言われたことであるが、
ほとんどの人が「受給資格なし」の門前払いを受けるのが普通なので、気にしないこと。
何度でも 再申請をするものなのだと。

それで、9月に入って、再申請をしに支部に行ったところ、
係りの女性が
「新規の申し込みなら、手続きを手伝うが、あなたの場合は、日本にいた期間などがあるので、
 何度申し立てをしても 無理ですね。再申請は手伝わない。」という。

私たちは、年金の法律のことはまったくわからないので、
「誰か専門的に知っている人に 相談して出直そう」と、その場は すごすごと一時退散・・・。

いろいろなところに電話を駆け回って、やっと9月も終わりになって 行き着いたのが、
このサラ・ギャビンという弁護士だ。

ところが、FAXや電話でやりとりするも、なかなか拉致があかない。
彼女も、いろいろな件を抱えていて忙しいのだろう。
夫のような「ややこしい件」は、つかみどころがない。

ともかく、土曜日の朝、彼女から電話があり、
「ふと気がついたら、あなたたち再申請の期限が過ぎているわ!!」

「期限がすぎてしまったら、今度申請するとき、また新しい件として取り扱われると、すごく不利なの。
 
だから、月曜日、支部に行って、絶対に、再申請の手続きを 行ってください。
 
期限が過ぎていてできないと 言われたら、9月8日に 不利だといわれて、
 
手続きを手伝ってもらえなかったことを力説して、すごんだり、強い態度にでないさい。
 
どんなことがあっても、書類を受理してもらうまでは 帰らないとがんばりなさい。
 
受給できるかどうかを決めるのは、本部の仕事で、
 
彼らの仕事ではなく、手続きの手伝いをするのが彼らの仕事。」


「あなたは声からすると優しい人のようだけど、 このときばかりは、優しいのはダメよ。
 
何が何でもここを動かないと ガンときつく言って、通すこと! わかりましたか!?」

「本当にわかっているの? 大切なことなんですよ! できますか? わかってますか?」

そんなことを何度も何度も繰り返し言って、カツを入れる。

こんなに人からきつく指示をされたのは、何年ぶりだろうか。
声の感じから50代かと思われる彼女の声には、すごみがある。
よくアメリカのテレビドラマで弁護士の女性を見るけれど、あんな感じだ・・・・。

さてさて、 私はとても優しい人間であるため(?)他人の前で すごんだりできない。
強い口調で主張したりなど、とてもできるような者ではない。
そのため、プレッシャーを感じ、「どうしよう、そんなことできるかしら」と
この週末は少し緊張気味。

今日がその月曜日だった。
社会保険庁に行き、待合室で、番号をとり順番をまつこと 20分。
その間、頭の中で、なんと言うか、心の準備。

私たちの番が来ると、
私は、落ち着いて 静かに自分なりのやり方で、ゆっくり説明した。

すると、係官は
「データで見ると 一応 受給資格がないようですが、
 9月のはじめに 手続きを手伝わなかったのは、おかしいですねー。
 今日の時点で 受理しますので、この書類に記入してください。」と、
なんとあっさりと、すんなりと、ことが通ったではないか!

感謝、感謝!
やっぱ、自分らしさを大事にしなくちゃねー。

なんだか、障害者年金もうまくいきそうな予感が・・・。

でも、サラは言っていた。
「もらえるようになるかどうかは、私も研究しなければわかりません。
 でも、その間に時間を稼いで、調べましょう。」

明日、彼女に今日のことを報告しよう。
彼女はどんな反応をしめすのだろうか。