チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

グリーフ・シェアー・グループ

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         独身で大阪に住んでいたころのジム(26才)


昨日、2度目のグループの集会に参加した。
そこで学んだことで、私が一番印象に残ったことは・・・・。

新しい現実に自分自身を調整していくと言うことだった。

 ・夫がいなくなったことを認めることは、夫を裏切ることではない。
 
 ・夫は死んだが、自分は生きている。そのためには新しい自分を見出していくことも大事。
 
 ・私はもう既婚者ではなく、死別し、独身者となったことを自覚すること。
 
 ・神は私を完全な一人の人として作られたのであるから、伴侶がいなくなっても、
   自分は半分になってしまったのではないことを理解すること。

子供が初めて歩けるようになるときは、しばらく何かにつかまり、少し慣れてきたら 手を離して
勇気を持って自分の足で立ち歩けるようになる。

それと同じように、亡くなった伴侶にいつまでもしがみついていては、歩くことができない。
いつかは勇気を出して、手を離し、独り立ちしなければならない。

どれもこれも、思い当たることばかり。

もちろん、誰もこんなことはすぐにできないが、自分のペースでやっていけばいいのだ。

30代のきれいな女性が私と同じときに初めて参加した。

彼女の夫は去年 趣味の飛行機操縦中に 墜落事故を起こし、亡くなったらしい。
3歳と1歳の子供がいて、1歳の子は ご主人が亡くなってから生まれ、
写真も一緒に撮れなかったと泣いていた。

50代の女性は、半年前に夫が自殺され、家族全員が苦しい中にあるという。

それぞれに状況は違うが、同じように愛するものを先に天に見送り、大変な経験をしている。
グループのみんなが、この悲しみを乗り越えて、確かな平安と希望を見出すことを心から願う。

とにかく、このグループには助けられている。

     「主は心の打ち砕かれた者をいやし、彼らの心の傷を包む。」
              旧約聖書 詩篇147章3節