チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

R小学校の思い出5 ボランティア

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            自由学習の時、ギターを教える


R小学校の日本語プログラムでも父兄のボランティアが盛んだったが、

私は引退生活を楽しんでいる私の両親をボランティアに誘ってみた。

アメリカ人の父兄は、事務的なコピーなどの作業はできても、日本語でサポートすることはできない。

私がアシスタントをしていた小学3年生の正教師のJさんは、

私の両親のボランティアを喜んで受け入れ、日本語で子供たちと関わることができることを考えた。


ボランティアの初日、両親を招いて子供たちに紹介し、質疑応答の時をもった。

子供たちは、それぞれに前もって紙に自分の質問を考えて準備。

そして60代半ばの日本人のおじいさんに、好きなことを質問した。


「日本のどこから来ましたか?」

「おばけを見たことがありますか?}

「あなたの一番好きな色は何ですか?」

一般的な質問から、「え?」と思いたくなるような子供らしい質問が飛び出して、非常におもしろい。


両親に与えられた仕事は、日本語の「おはなし」の本の『読み聞かされ』だった。

日本では父兄のボランティアとして、よく『読み聞かせ』があるみたいだが、

逆に、『子供たちが本を読むのを聞いてあげる』もの。


個人差はあったが、特に赤毛のJくんは、かなり難しい日本語の本をはじめて手渡しても、

スラスラと読んで、両親をおどろかせた。


1週間に2時間ほどのボランティアだったが、現地の小学校で、定期的に子供たちと触れ合うことができ、

両親ともよろこんで来てくれていた。