チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

嬉しいニュースと悲しいニュース

午後、C君から電話があり、家の買い取り希望価格が受け入れられて、契約できることになった。

これから、ローンの申し込み、銀行の査定などを経て、契約となる。

まだ始まったばかりだが、出だしはまずまず順調。

特に、問題も考えられないので、このまま進むことだろう。

思いがけず、すばらしいところに決まりそうで、本当に感謝。

1年前には、まだC君と出会ってもいなかったのだから、人生どうなるか分からないものだ。

夫に先立たれ、絶望的な気持ちを味わっていたことを思うと、奇跡のような、信じられない気持ち。

神様は、なぜ、こんな私をかえりみて、祝福してくださるのだろう・・・。

夫が亡くなった後、旧約聖書のルツ記を改めて読んで、夫を亡くし異国の地で神の祝福にあずかるルツの人生に、

思わず自分の姿を重ね、「いつかそんなこともあるのだろうか」と希望をもったものだった。

神様が私を哀れんで、常に最善をなしてくださることが 身にしみて感じられる。

感謝の気持ちを忘れずに、毎日を生きたいと思う。


さて夕方になって、亡き夫の家族から電話があり、義妹の夫婦のところの犬・ベンが

明日安楽死させられることになったと言う知らせを聞いた。

(先日、婚約者のC君を正式に紹介したエリザベス夫婦だ。)

彼らには、12歳になるイエロー・ラブのベンがいる。

子供のいない彼らは、ベンを子供のようにかわいがり、車に乗せてどこにでもよく出かけていたものだ。

遊びに行くと、大きな尻尾をバシバシ振りたたきながら、いつも私を歓迎してくれた。

体は大きくてノシノシしているけれど、性格のやさしい、いい犬だった。

年をとって、最近は後ろ両足が悪くなって、歩けなくなり、下半身を引きずっていると聞いていた。

ますます、それがひどくなって、痛みも伴い、かわいそうなので休ませてあげるらしい。


さっそく、電話をしてみた。

「明日ベンを休ませると聞いて、ただあなたたち夫婦のために神様の慰めを祈っているからと言いたくて。

 あなたたちはずっとベンを愛してきたし、ベンにとって何が最善を知っているあなたたちの決断なのだから、

 その判断は正しいんだよ。悲しいと思うけれど、大丈夫だよ。」

そう慰めの言葉をかけると、エリザベスは

「私たちにとっては はじめての経験だから、正しいとは知っていても、悩んでいたの。

 でも、そう言ってもらって、うれしいわ。」と、言った。


私も今まで、数匹の飼い犬が死んだ経験をしているが、何も言えず、必死に痛みと戦いながら、

それでも、けなげに生きている彼らは、本当にいとおしいし、別れがたいもの。

家族の一員として、かけがえの無い存在なのだから・・・。


明日一日、義妹の夫婦のことを思って、神様の慰めを心から祈りたいと思う。