チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

ハロウィーンの日の過ごし方

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10月31日は、歴史的には、宗教改革記念日。

1517年 10月31日に マルチン・ルターが ヴィッテンベルグ城教会の扉に

当時のカトリック教会に抗議をして「95ヶ条の論題」を張り出した。

これが、プロテスタント(抗議する者たち)運動のはじまりとなった。

プロテスタント教会の誕生のきっかけとなったとも言えると思う・・・。



さて、キリスト教精神ではじまったアメリカ国家だが、信仰とは無関係のハロウィーンが大々的に祝われている。

子供たちは(ほとんどの大人も)意味や由来には無関心で、

ただただ、仮装を楽しみ、ぞろぞろと近所にキャンデーをもらいに行くのだ。

酒を飲む機会を逃したくない大人たちは、パーティーやバーで騒ぐらしい・・・。

(というわけで、飲酒運転がらみの交通事故も多い)


今回は私たちがこの住宅街に引っ越してきて、はじめてのハロウィーン。

私はハロウィーンには反対で、何の参加もしたくない。

夫は、「みんなそこまで深く考えていないのだから、キャンディーをあげるぐらいなら、いいのでは?」と、

自分が子供のころ兄弟そろって、「トリック・オア・トリート」(おやつ?さもないと いたずらするよ)に出かけ、

袋いっぱいのキャンディーを集めるのが、楽しかったと思い出を話した。


私も、キャンディーを子供たちにあげること自体には問題を感じないので、

それならと、誰かが来たらあげられるように、キャンディーだけ買っておくことになった。


夕方、もう陽もくれるころになって、夫が「パンプキン・パイを作らない?」と突拍子もないことを言い出した。

さっそく、レシピを探すと「豆腐パンプキン・パイ」というのがある。

レシピにそって、カボチャをオーブンで焼くところから始まった・・・。


さて、6時前になった。

玄関のチャイムが、ひっきりなしに 「ピンポーン!」と鳴り、パイ作りも遅々として進まない。

予想を反して、子供たちが ぞろぞろとひっきりなしに うちにやって来るではないか!

おばけ、プリンセス、骸骨、警察官、トランスフォーマー、スーパーマンなど、

それぞれに、面白い仮装をした子供たちが、続々とやってくる・・・。

近所の女性が子供を連れてきた際に、

「あなたたちは、今年はじめてのハロウィーンですよね~。

 知ってました? ここはね、毎年300人ぐらい来るんですよ。

 なにしろ、バンに乗って遠くからでもやって来るんですからー!」


どおりで、パイを焼く作業が、進まないはずだ。

表に出て暗い道を見て見ると、普段は 1~2台車が止まっているかいないかの道路の両側に

ずらりと車が止められ、楽しそうに家族連れが車を乗り降りしている・・・。


300人???   その数を聞いて驚いた。

大きな袋2つ分あったキャンでディーも、いつまでもつか分からない。

それまでは、一人の子供に対して数個あげていたところ、急遽一人一個に減らして対応。

9時に最後の子供が帰るまで、なんとかキャンディーはなくならずにすんだ。


どうやら、うちの住宅街は、大通りからさほど遠くないところにあるため、

車で乗り付けようという家族が多く集まってくるらしい。


パンプキン・パイは、9時になってやっとオーブンに入れるところまでこぎつけた。

10時に焼けたときには、まだアツアツで食べられないし、結局は次の日までお預け。

豆腐を1丁使う分、豆腐味にならないよう、いろいろなスパイスなどを使うが、なかなかおいしいものができた。

なんだか、どたばたと忙しい夜になり、くたくた。

チャイムが鳴るたびに リビングと玄関を行き来していた ココもぐったりとなり、

最後の30分は、子供が来ても、知らん顔。


来年もこんなことが続くのだろうか・・・。