チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

警察チャプレン

                      
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                           コロンビア川に浮かぶ セイリング・ボート
 
 
 
今日、チャプレン学入門のクラスで、警察チャプレンの講義があった。
 
どのような人が来るのだろうと 興味津々で 教室に行ってみると、
 
紺色の警察ユニフォームに身を包んだ かっこいい白人の中年女性が・・・・。
 
めがねをかけ、きちんとした美しい女性だ。
 
講義内容から、彼女は62歳(若く見える!!)で、 10年前にこの神学校を卒業した私たちの先輩とわかった。
 
彼女は40代後半まで主婦として3人の子供を育て上げ、所属する教会の女性牧師となるため神学校に入った。
 
卒業後、牧師になる準備をしていたところ、警察から要請を受け 予定にはない道を進むことになった。
 
『予定にはなかった』と言っても、彼女の人生は ずっと前から警察チャプレンに向かって進んでいたと言える・・・・。
 
・・・というのも、彼女の夫は ベテラン警察官。 子供3人も現在 現役の警察官として活躍中。
 
緊急事態の対応や、同僚の死、警察官の死亡事故・障害など 一般市民にはめったに経験することのない事態に
 
妻として、母として 対応してこられたのだ。
 
警察チャプレンは 天職という感じ。
 
 
講義では、警察チャプレンの仕事を 詳しく説明された。
 
ストレスの多い警察官のカウンセリングや サポート。 (警察官の離婚率はすごく高い!)
 
死亡事故が起こったときに 家族に通告するつらい役目。
 
事件現場での立会い。
 
地域コミュニティーでの 警察活動のサポートなどなど。
 
一言で言えば、『さまざまな困難な状況の中で 愛にあふれる神の存在をもたらす役目』なのだ。
 
 
2時間の充実した講義の後、
 
ニューヨークの 「911テロ」 で活躍したチャプレンの同僚からもらったという バッチを見せてもらった。
 
そのバッチは グラウンド・ゼロ に残った残骸の鉄で作られたものだという・・・。
 
誇り高い仕事をされている彼女の講義を受けて、非常に感銘を受けた。
 
神様に感謝!