チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

訪問理学療法の開始

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土曜日だと言うのに、朝8時過ぎに電話が鳴り、訪問理学療法士から連絡が入った。
「12時半に 訪問してもいいですか」と明るく元気な女性の声。

現れたのは、昔ながらのよい部分を残した はきはきした30代前半の 女性、クリス。
これから本格的に夫のリハビリ・エクササイズ・プログラムをはじめるため、
患者の要望と状況を把握しに来たのだと言う。

「土曜日でも 派遣があるんですね。」との私の質問に、
「子供が幼稚園に入って手がかからなくなったので、土曜日だけ働いているんです。」
「学校に行くようになれば、完全復帰するつもりなんです。」
オハイオ州出身の彼女には、この地域とは違うなまりがあり、新鮮なかんじ。

夫がソファーから立ち上がる様子や、歩行する様子、ベッドに入る様子をチェックして
これから週に2回、ポールという療法士が どんなエクササイズを指導するべきかを確認した。

私の要望としては、新しく作ってもらった夫の両足のギブスを使いこなせるように
指導してもらいたいということ。

クリスの話では、
「人間は立っているとき、まず最初に足首でバランスをとるもの。
 ギブスは、その足首が固定された状態なので、
 体が新たなバランスの取り方を 学習する必要がある。」と教えてくれた。

道理で、歩きにくく、夫も使いたがらないはずだ。

クリスはかなり長時間 持参したパソコンに夫の情報をタイプしていた。
聞いてみると、訪問看護部門で、サービスがだぶったり 不足しないために、
患者のファイルを全員で見られるようになっているのだという。

それでだろう、事前に彼女も夫の情報を的確につかんでいた様子で、話が早く通じ、便利だった。

来週から、さっそくサービス開始となる。
夫も、暇をもてあそぶ時間もなくなり、ボーっとしていられない。