チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

停電

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              義妹がくれたクリスマスのオレンジ飾り(クローブがさしてある)

昨日、アメリカ北西部では 大嵐が吹き荒れた。
大雨と強風だ。さながら台風のよう。

停電が起こるかもしれないから注意するようにとローカルニュースでやっていた。
まさか、自分の住んでいる地域がそんなことになろうなんて、予想だにしていなかった。

夕食も済み、リラックスして、コメディーを見ながら 「ハハハ」なんてのんきにやっていた。
時々、電気が一瞬チカっとなったが、1秒程度のこと。
そんなことが 2回ほどあった。

夜8時前、いつもなら、これから夫がシャワーに入るのを手伝う時間。
「プツン」と 完全な停電になってしまった!!

こんなこともあろうかと、キャンドルはたくさん買ってあったのだが、
うかつなことに、マッチもライターもないため、火がつけられない。
こちらのコンロは電気コンロなので、停電になると働かない。

幸い、暖炉(ガス)があるので、暖炉の前に寝転がって、停電が終わるのをまっていた。
(ダンロはガラスの窓があって、火には直接触れられないので、キャンドルがともせない!)

夫は、自力では階段を上がれないため、普段は電動の階段リフトを使っている。
停電だと、2階の寝室にいくこともできない。
設置してもらう際に、「停電のときのためバッテリーをつける」という選択肢もあったのだが、
料金も増額されるし、「ここ数年、停電なんかなかったですよ」ってことで、
バッテリーはつけなかったのだ。

家の中も、この地域全体も、真っ暗。
ただただ、強い雨風の音だけが、ゴーゴーと聞こえるだけ。
シーンとして、落ち着く感じさえある。

みんな、うとうとそれぞれ夢の世界に入っていた。

さて、深夜12時になり、いつまでも 居間で寝転がっているわけにもいかないので、
夫はソファーに、私は2階の寝室に行き、
用事のあるときは、携帯電話でやりとりをすることにした。

「シャワーを浴びずに寝るなんて、気持ち悪いなー」なんて言っていたら、
パーっと電気がついたではないか!

思わず「Thank you PGE!」と喜び叫んだ。(PGEは、電力会社の名前)

今日の朝になって、嵐のあとのニュースが流れていた。
大木が倒れて、被害を追った家々。
道路が封鎖になって、一晩を車中ですごした家族。
学校の閉鎖。
そして、何万軒と停電になった地域。

今もなお 停電が続いている地域が多く、
最悪の地域では、来週の月曜日まで 直らないという。
私たちの地域は、とてもラッキーだったのだ。

普段は 電気のある生活を当たり前のことと思っているが、
急に 電気のある生活が ありがたく思えてきた。
今夜も夜を徹して 電気の復旧に努めている作業員の男性たちに 感謝。