チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

映画鑑賞

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今日、アメリカに帰国してはじめて夫と2人で映画に出かけた。
クリスマスにふさわしい The Nativity Story (キリストの降誕ストーリー)

日ごろから聖書に親しんでいる私たちにとって、とても興味深い作品。
夫も、解毒療法がはじまって、ぐったりしてしまって、
これと言って楽しいこともないまま、日々を過ごしているので、
急に昨晩思い立って、映画に行く話しが決まった。

映画は、とてもよくできていて、満足できる表現だった。

印象としては、聖書では キリストの父親となるヨセフの影が薄いが、
映画では、ヨセフの役が とてもよく描かれていた。
誠実で、信仰深く、マリアを懸命に守る姿がとてもよく、
「ヨセフは本当に あんな感じの人物だったのだろうなー」という感じ。

私が一番感動したのは、エリサベツ(マリアのいとこ)の夫、ザカリヤが、
バプテスマのヨハネの誕生まで、言葉が話せなくなっていたのが、
ヨハネの命名の際に、名前を何にするかでもめた時、
「この子の名は、ヨハネ」と神のみ心に従ったことで、ほぼ1年後に始めて声を発したシーンだった。

夫が言葉が話せなくなって、数ヶ月以上が過ぎたが、なんだか夫の姿が重なってしまった。
ヨハネと夫の状況はまったく違っているのだが、
きっと夫も話をすることができるような期待が沸いてくる。
夫は、あのシーンをどのように見ていたのだろう・・・・。

さて、料金は2人で14ドル。
館内は、確保されている場所に 車椅子を止めるだけ、
その横は、普通のシートなので、二人並んで鑑賞できるようになっているので、とても便利。

私は、夫には空気が悪すぎるのではないかと、そのことばかり気にしていたが、
それほど心配するには及ばなかった。

こんなことなら、家から10分圏内で近いし、
これからもちょくちょく映画にでかけようと思う。