チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

ジムの誕生

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ジムは、1956年11月に 双子として生まれた。
カトリックの両親のもとに生まれた7人の子供の真ん中として。

その日、予定より早く 母が産気づき、父が車に母を乗せて 病院へ。
ところが、まだ病院へは程遠いところで もう赤ちゃんが出て来そうになったらしい。
そこで 父が慌てて母を連れて行ったのが、もよりの駅。

ちなみに、その駅は、今も、カリフォルニア州の砂漠の中にある。

かけこんだ駅長室に 医者を呼び、そこでお産とあいなった。
最初に生まれたのが ジム。
そして、次に マーガレット。

かわいい金髪の双子ちゃん。
お産のあと、両親は二人をつれて自宅へ戻った。

父、アーサーは、そのあと、長男、長女を迎えに小学校へ。
長女のマリアンは、今でもその日のことをはっきりと覚えていると言う。

父から「今日、赤ちゃんが生まれたんだよ。」と知らされ、
「男の子?」と聞くと、父は「ノー」と言った。
「じゃ、女の子?」と聞くも、また「ノー」
マリアンが困惑していると、「双子だよ、両方だったんだ。」
「えー!?」マリアンは 嬉しくて、嬉しくて、泣いて喜んだという。

さて、家に戻ると、父はご近所に嬉しいニュースを知らせて回った。
父    「いやー、今日家内が双子を生みましてねー! それも駅で!」
ご近所の人「わー、よかったですねー。ま、お祝いにビールでも1杯どうぞ!」

そんなことを繰り返している内に 父は酔っ払ってしまった。
家に帰ると父は使い物にならず、ベッドで横に・・・・。

しばらくすると、近所の人たちが 双子を見にやってきた。
母ドロレスは、誰も接待する者がいないので、仕方なく 接待をすることになり、
いそがしくキッチンに立って、コーヒーなどを振舞っていた。

そこへ、産婦人科の医者が 産後の往診のため クローチ家にやって来た。
見ると、父は休んでおり、母が人を接待しているではないか!

そこで、医者の一言。
「今日、双子を生んだのは、ご主人の方でしたかねー。」


ジムとマーガレットの誕生にまつわる話は、よく義母からよく聞かされた。
最後の落ちがとてもおもしろい。

このようにして、50年前に私の夫ジムはカリフォルニアで生まれ、人生がはじまった。