チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

イースター ディナー

イメージ 1

以前の職場のボスのご両親が、イースター・ディナーに招待してくださった。
このディナーはご家族の集まりのようだったが、私も招待に預かった。

私のボスのご両親は、宣教師として40年間、日本の教会や神学校で奉仕をされ、
14年前に退職して帰国された。
(私のボスだったDさんは 日本育ちなので、白人ながらバイリンガル。)

ご両親は、私の家から5分ほどのところに住んでおられる。

家の中は、私の家より、とっても日本的。
日本人形や、墨絵、日本の飾り物がすてきに飾れられている。
家全体が うすいブルーで統一されていて、心地よい空間。

みなでテーブルを囲み、手をつないで祈りをささげると、さあ、お食事のはじまり。
ハム、ポテトキャセロール、豆料理、コーンスフレ、サラダなどなど、どれもおいしい手料理ばかり。
楽しいひと時。お料理がおいしいと話もはずむ。

食事の後は、みなで静かに聖書を朗読し、3曲賛美歌を歌ってイースターの恵みを共に味わった。

場所を変えて、それぞれに会話を楽しみ、またテーブルについて今度はデザートをいただく。

私の隣のグリーンの服を着た若い女性はDさんの娘(20代後半)。
本当におもしろい失敗談をしてくれ、私は涙が出るほど笑わせてもらった。

母親のDさんと娘が 2年ほど前、北海道に行った時のこと、
航空会社の手違いで、娘さんの荷物が到着しなかった。
夜遅くホテルに着くと、さっそく、下着だけでも買いに行くことになった。

ホテルの近くに「ドンキホーテ」があることがわかり、
夜中であるにも関わらず、北海道は安全ということで、娘さん一人で買い物に出かけた。

ところが、不覚にも彼女はドンキホーテを見つけることができない。
それで、小さいころから 母親のDさんから日本語を習っていたので、道を尋ねながら、
ドンキホーテを探すも、結局2時間迷った挙句、たどり着けず、ホテルに戻ってきたらしい。

てっきり買い物を終えて帰ってきたと思ったDさんが、ホテルの部屋のドアを開けると、
娘さんは「ワー」とおお泣きに泣き出した。
疲れきっていた上に、ドンキホーテにたどり着けなくて、情けなかったのだろう。

そこで、なぜ、日本人に道をたずねたのに見つけられなかったのかが、問題なのだが・・・・。
原因は彼女の日本語の文章にあった。

なんと彼女は「私の名前は○○です。ドンキホーテはどこですか?」と言っていたつもりが、
「私の名前は何ですか? ドンキホーテはどこですか?」と勘違いして言っていたらしい。

道行く人々に一生懸命「私の名前は何ですか?」と何度も聞いたらしい。
パチンコ店にも入って、「私の名前は何ですか?」と聞くも誰も反応しない。

みな、不思議そうな顔をするだけで、誰もドンキホーテのありかを教えてくれない!

それもそのはず、きれいで若い白人女性が、真夜中に近づいてきて「私の名前は何ですか?」と来たら、
「この人、頭がおかしいのだろう」ぐらいに思うに違いない。

この話を聞いて、みんな大爆笑!
私も久しぶりに大笑いをした。

ちなみに、彼女はスターバックスの一つの店舗のマネジャー。
非常に理知的で美しい人。
趣味はバックパックで世界の国々を旅行するのが好きとか。とても活動的だ。

暖かい人たちに囲まれて、イエス・キリストの復活を共に祝わせていただくことができ、幸いだった。
心温かなシェルトンご夫妻に心から感謝だ。