チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

新しい生活のはじまり

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                 両親の牧草地 (我ながら美しい写真!)

オレゴンでの新しい生活がはじまった。

到着した翌日、私は朝起きて、現実を見て驚いた。昨晩は暗くて何も見えなかったのだ。

ここは農場!
父アートは 小規模な牧草地で牧草(ヘイ)を育て、それを売って収入に当てていた。
小規模とはいえ、日本からポッと来た私にとっては とても広い。(80000坪)
ブラブラと散歩とすると1時間以上かかる。

基本的には自給自足の農家生活だ。
父は、家族の食用として牛(7,8頭)、卵と食肉用の鶏(数十羽)、家族の食用の豚(3頭)を飼い、
同時に人に土地を貸して、牛、羊、ヤギを放牧していた。

母は、畑と小さなビニールハウスを持っていて、ほとんどの野菜を家で作っていた。
とうもろこし、たまねぎ、豆、ブロッコリー、インゲン、きゅうり、キャベツ、人参、ジャガイモなどなど。

ジムの父アートは おとなしく正直な人。
私がギターを弾くので喜んでくれ、父の吹くハーモニカとあわせて演奏するのを楽しんでくれた。
どこにでも、私たちを連れて行きたがり、時々は困ったことも。

ジムの母ドロレスは、ザックバランで明るい人。いつも鼻歌を歌って踊っている。
細かいことは気にしないタイプ。
読書というか、新聞、雑誌、何でも活字なら片っ端から読むのが主義。

オレゴンでの生活は、今まで見たこと、聞いたことのないものがたくさんあり、刺激的だった。
これまでの日本との生活とは 180度違っている。
私はまだまだ英語もうまくなかったので、どこにでも辞書を持って出かける状態だった。

ジムは、まず私をアメリカ生活に慣れさせようと、のんびり、優しく・・・。
日本では「釣った魚にはえさをやらない」というが、ジムは結婚してから、さらに優しかった。
その優しさは、22年間変わることはなかった。