テーブル・マウンテン
4月23日(土)、ハイキングにでかけた。
コロンビア峡谷のワシントン州側にある テーブル・マウンテンのトレイル。
天気がとてもよく、最高のハイキング日和だ。
久しぶりに 軽快に 森の中に入っていく。
春とあって、鳥たちが 元気よくさえずっている。
やっと、長い長い雨季が終わって
心地よい季節になったのだ~
(・・・・・・・と思いきや、
これを書いている月曜日には また雨が・・・)
森の中は、ソード・ファーン (刀シダ?)や
巨大ツクシ(高さ40-50センチ)
それにオレゴン州のベリーと指定されている
オレゴン・グレーブで 埋め尽くされていた
小川を越えたりしながら、進んでいくと、
別の道から来た 若手の夫婦と出会う。
彼らはこれから 13.6キロのコース
テーブル・マウンテンを目指すと言う。
私たちが目指すのは、途中で分岐する
往復6キロ弱の軽いコースのはずだった・・・
景色の開ける原野が見えてきた。
その奥に見えているのが テーブル・マウンテン
→
「なかなか、きれいだね~」
遠くから見ると、上が平らになっているから
テーブル・マウンテンと言うのかな?
写真を撮ってしばらく行くと、
分岐点にさしかかった。
ここで 左に曲がれば目的地。
あと30分もしないうちに到着する。
「なんか、物足りないね」
「予定してなかったけど、テーブル・マウンテン
いけるところまで、どんなか行って見ない?」
そういうことになり、さっき抜かしていった夫婦のあとを追うように 登っていった。
かなり歩いたところで、テーブル・マウンテンへの本格的なトレイルの入り口に到着。
ハートブレイク(心臓破り) リッジ・トレイルと、
サインがかかっていた。
見上げると、急斜面。
きつい・きつい上り坂がはじまっている。
普段のトレーニングの成果がどんなものか、
試すときが来たのだ! 行け~!
ペースはゆっくりだが、着実に 一歩一歩
登っていった。(1年前なら考えられない~)
きついけれど、何とかなるもんだ・・・
この心臓破りは 1キロほどあった。
(トレーナーのジョウイー君に礼状かかないと!)
汗が噴き出して止まらない
格闘の末、なんとか急斜面を制覇~
ポッコリした岩の上に出て、やっと景色が見えてきた
夫は、今日はここで引き返そうと思っていたらしい・・・
でも、今来た急斜面はとてもじゃないけど降りれない
コロンビア川を東に見下ろした風景
風がビュービュー吹いて、汗が引いていき、とても気持ちがいい~
テーブル・マウンテンの頂上が目の前に見える
ここまで来たんだから、
なんとか到達できそうな 雰囲気。
登るコースは、写真左手の木々の間を
あがって行くみたいだ・・・
「行けるところまで行ってみよう」
二人とも その気が沸いてきた
しばらく行くと、大きな岩場に出てきた
急斜面になだれのように横たわる岩。
さっきの夫婦が
「上のほうに ボルダー・ホッピングがある」
と言っていたのは、このことだったのか・・・
直径50センチ~1メートルほどの大岩
でも、足を乗せると、ぐらぐらとなるものもあり
とても不安定。
この岩場も 1km以上続いている。
引き返すこともできないし、
「頂上は近い」と希望を抱いて登った
上り始めてすぐ、岩と格闘中の
20代の男性二人にあった。
彼らは初心者なのか、もたもたしていて
遅々と進んでいないモヨウ。
ぐんぐん彼らを追い越して進む
← 小さく見えている若者たち
中高年でも 若者に勝てるんだ~
(ちょびっと優越感)
必死で、ボルダーホッピングが終わったかと
思えば、次は 雪だ!
『一難さって また一難』
写真ではわからないが、
深さが1メートルは積もっていて、
足がズボズボと入って進めない。
いつものカンジキを持っていたなら お茶の子サイサイ
だっただろうに、雪なんて想定外だったから・・・
幸い、先に登っていったハイカーたちの 足跡が
固まっているため、歩幅をあわせて その跡をたどる。
急斜面なので、すべってバランスを壊したら
ツルツルと どこまで転げ落ちることやら・・・
格闘の末、やっと 本物の頂上に到着できた~~~~~~
頂上は 1110メートル (これまでで最高の高さ)
後ろに (南側) マウント・フッドがきれいに見えた
そして、北側には マウント・アダムス ↓ (もちろんレニア山も見えてましたヨ!)
!
こちらは、東側の風景
さっそく、雪のないところを探して
重たいバックパックを下ろしてランチ!
マウント・フッドとコロンビア渓谷を
見下ろしながらのサンドイッチは
最高においしいなぁ~
30分ほどランチ休憩をとった跡は、
別のトレイルを伝って下っていく。
実は、この下りが すごかった・・・・
急斜面の上に ゴロゴロの石が
かぶさった状態が ずっと続いて・・・・
2時間ほど格闘
『行きはヨイヨイ、帰りはコワイ』
ひざが、ガクガクになり 完全にマイッタ
降りる途中の景色 →
(ボナビル・ダムが 放流しているのが見える)
車まで かろうじて(!) たどり着いたときには、出発してから 8時間も経過していた。
ランチ休憩の30分を除いては、ずっと歩き続けていたことになる・・・・
「疲労困憊」の4文字がピッタリ
今回のハイキングでわかったことは、「登りは、それほど怖くない」ということ。
「自分には高い山は無理」と いつも躊躇する気持ちがあって、なかなか挑戦する気になれなかった。
でも、「心臓破り」トレイルを歩いて見て、ちょっと自信がついた感じ・・・。
それにも増して、実感したことは、下山の怖さだ~~~
あんな、すべり安い下りを2時間も、ぶっ通して歩いて、閉口してしまった・・・・・・・・・・・・・・
景色はきれいだったし、本当に行ってよかったけど、あの下りは2度とやりたくない。
2日経ったあとも、 足の筋肉痛に 涙がちょちょ切れている・・・
(階段を登るのはいいのだが、降りるときに、叫びながら降りている今日この頃・・・・・)