チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

期末テスト 「結婚カウンセリング」

「結婚カウンセリング」の期末テストは、小論文形式だった。
 
試験の内容は、次のよう。
 
「教会の中堅的な存在で役員でもある中年男性から 牧師のあなたに電話が入り、相談してきます。
 
  『私たち夫婦にカウンセリングをしてください。
 
  子供は成長し自立して家には住んでいないが、両方の親の老齢化で心配事も多い。
 
  自分(夫)は、会社の仕事で重要なポジションで、忙しくストレスも多い。
 
  教会の奉仕も 生きがいをもって活動している。
 
  妻は 子供が自立してから 新しい目標を見つけて 学校に通うようになった。
 
  最近、妻が 『夫婦として心の通った会話ができていない。
 
  あなたは、どうして私に無関心なのか、仕事ばかり打ち込んで』と 苦情を言うようになった。
 
  自分としては 普通に応対しているつもりだが、妻は不平がつのり、
 
  『このままでは夫婦としてやっていけない。』と言い出しているのです。
 
  私はますます居心地が悪くなり、仕事に逃げるようになってきました。」
 
さて、この夫婦にどのようなカウンセリングを行うか プランを立てなさいというもの。
 
 
 
2時間の間に小論文を書かなければならない。
 
みんなパソコンの持込で タイプを打ち始める。
 
シーンとした教室の中に カチカチ、カチカチと キーボードを打つ音だけが続く・・・・・・
 
みんなのタイプの早さに よけい緊張するやんか~~!
 
落ち着いて、落ち着いて・・・・ 
 
もともとアメリカ人に比べれば、タイプは遅いんだし、あせらず考えをまとめなければ・・・・!
 
 
クラスで習ったことを中心に 4つの段階で 論文をまとめた
 
1.初回のカウンセリング 
 
                  二人の話を聞く (彼らのカウンセリングへの期待、夫婦関係の問題など)
 
                  裁いたり、片方に見方をしたりせず、二人が前向きに前進できることを手伝う
 
2.第1段階   テーマ:夫婦はどこにいるのか?(心の状態)
 
                  お互いに満たされていないと感じている部分を見つける
 
                  必要が満たされない場合、どんなパターンがあるかをさぐる
 
                  そもそも結婚とは自分の必要が満たされるためのものか?
 
3.第2段階   テーマ:夫婦はどこに向かうべきなのか? (目標の確認)
 
                  「あなたがたは一致を保ち、同じ愛の心をもち、心をあわせ、志を一つにして下さい
 
                   何事も自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、
 
                   互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。
 
                   自分のことだけではなく、他の人のこともかえりみなさい。」 ピリピ2:2-4
 
 
                   *違いを知る (男女の違い、性格の違い、家庭環境の違い、表現の違い)
 
                   *悔い改め  自己中心的な考えや行動
 
                   *赦し     相手を赦す
 
                   *献身     互いへの献身の志をあらたにする
 
                             神に自分と結婚をささげる
 
4.第3段階   テーマ:夫婦はどのように目標を目指すのか? (実践・行動の変化)
 
                   具体的な行動目標をつくる
 
                   達成するために必要な スキルの実践
 
                         コミュニケーションの方法
 
                         ものの考え方、言い方の変化
 
 
 
一心不乱に 2時間 カチカチとタイプを打っていたら、5ページになっていた。
 
終了の10分前に 何とかまとめて もう一度読み返し、付け加えたり、変更したり・・・・・
 
いつものように夫にチェックしてもらえないから、間違いだらけなことは確かだ~
 
でも、やるだけのことは やったから悔いはない!
 
 
終了と共に、小論文を教授にEメールする
 
教授が目の前にいるのに、Eメールするなんて、なんか変な感じ~~~
 
 
教室から出たら、「これで今学期のテスト、全部終わり~」 と 開放感にあふれる友たち
 
いいな~
 
私は、明日 もう一つ期末テストがある。イメージ 1
 
それが終わるまで、開放感はおあずけだ~~~  
 
 
 
 
 
 
 
  庭の小さい椿の木がたくさん花をつけた