チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

インターン1週目

 
インターンシップがはじまり、さっそく病院の患者さんやご家族たちの対応にあたっている。
 
この病院は、大きな病院ではないが、常勤のチャプレンが総合病院に3人、癌科に2人、非常勤が1人いる。
 
常勤のチャプレン3人が 私たちインターンの訓練を担当している。
 
私のインターン・パートナーとして 訓練してくださるのは、ジェフと言う60代はじめの男性チャプレン。
 
インターン生として色々教わる立場なのだが、半分同僚のように扱ってくださる。
 
ジェフも 40代で人生の方向転換をして、大学院で勉強、
 
その後訓練を受けて、チャプレンになったと話してくれた。
 
 
チャプレンのは 病院で24時間体制で 霊的なサポートをするために活動する 医療チームの大事な一員。
 
体の健康回復のためには、当人の霊性が大きく関わっていると認められている。
 
順調な生活や、忙しい毎日を生きる中では、考えることの少ない人生の意味や存在の大事さ。
 
自分や愛する人の人生が 病気や怪我で健康の危機にさらされるとき、
 
人は今一度、人生を見直すチャンスが与えられる。
 
チャプレンは、宗教と言う言葉にはおさめられない心の動きや 意味の模索をするのを助けたり、
 
過酷な決断を迫られる患者さんや ご家族の心のサポートをする (と、今は理解している)
 
チャプレンの対応内容も きちんと医者や看護士の記録と同様に扱われ、管理されている。
 
 
1週目から、緩和ケアーでこん睡状態にある患者さんや 様々な病気の患者さんの病室を訪問させてもらった。
 
初めての夜勤も含めて (ERでトラウマの患者さんが出るのではと、ヒヤヒヤで仮眠できなかったが!)
 
幸いトラウマの急患もなく、まずまず1週目は 終わった。
 
自分の性格や 心の緊張などが 邪魔になることなく、
 
本当に求められている霊的なケアーができるようになるためには、相当の訓練が必要だなぁ・・・・。
 
でも、少しずつ前進していきたいと願っている。 
 
 
右も左もわからない私を一から手取り足取り 教え、指導し、アドバイスをくれるジェフには本当に感謝。
 
 
それにしても、インターンの身であっても、
 
パソコンで すべての患者さんの情報や カルテを見ることが許されていることには驚いた。
 
その代わり、非常に厳しい情報秘守が求められており、少しでも無関係な情報を検索したら、
 
即、解雇になると達せられた。
 
最善のケアーをするためには、全員が同じ情報を共有するのが当たり前のことなのだろうが、
 
今まで このような立場になったことがないため、新鮮であり驚きだ。
 
 
家に帰ってきても、
 
生死の間にある患者さんや、不安を抱えながら夜を過ごしている人々のことを思う・・・。
 
 
                                               オレゴンの海岸 (1月)
 
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