チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

東南アジア旅行 ボルネオ島 その2 オランウータン

 
オランウータンは、スマトラ島(インドネシア)と ボルネオ島(インドネシアとマレーシア)に住んでいる。
 
土地の言葉で オランウータンとは、『森の人』という意味らしい。
 
 
今回、自然が大好きということで、 オランウータン保護センターに隣接するホテルに宿をとった。
 
ホテルに着くと、さっそく 現在保護されている2匹の子供オランウータンを 見学させてもらった。
 
 
ボルネオ島では、ヤシ油を収穫するために ジャングルが開拓され、
 
大規模なヤシの木農場ができるようになった。
 
ヤシ油は 料理にも使われるほか、バイオ燃料、化粧品、石鹸 にも使われるということで 
 
大々的に栽培されている。
 
そのために、オランウータンは 生息地を失い、数が激減して 絶滅危険保護動物になっているのだという・・・・
 
 
幼児のオランウータンは、違法だが、ペットとするために 母親が殺され、人間に連れて行かれる。
 
通報を受けた当局が 幼児のオランウータンを保護し、センターで 10歳以上になるまで
 
 森での生活ができるように訓練されるため育てられるのだそう・・・・
 
オランウータンは 母親と共に6~7歳まで一緒に過ごして 生きていくすべを 学び、
 
 10歳以上になってやっと きちんと独り立ちできるのだとか。
 
 
さて、保護センターの森の中に入っていくと、
 
 枝から枝へと 起用に渡りながら、2匹の幼児オランウータンが 現れた~!
 
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身長は、人間の腰の高さぐらい。 120~130センチぐらいかな・・・・
 
人間に育てられているため、人を恐れず 私達 見学客のすぐ近くまで やってくる。
 
 (でも、一般人とは 接触させない)
 
イメージ 2
 
 
係りのお兄さんから 飲み物をもらうオランウータンたち。 (とてもかわいい)
 
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オランウータンたちは、いくつかの段階を踏んで 次第に森の奥にあるセンターで訓練を受け、
 
最後には 森に離される。
 
 
翌日、観光の途中で どこまでも続くヤシ畑が見えた。
 
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ヤシ畑は はるかかなた、数キロ先の丘の向こうまで ずっと続いている・・・・・
 
イメージ 5
 
 
ヤシ畑の経営は、ほとんど中国本土の中国人が資本を出し、
 
 中国系マレーシア人が携わっているのだとか・・・・・
 
そういう山の地域には 中国人のお寺があちこちにある。
 
イメージ 6
 
夫は、「このまま行けば、自分達の孫の代には、オランウータンは動物園にしかいなくなっていて、
 
    『昔は オランウータンは マレーシアやインドネシアの森に住んでいたんだよ~』 って
 
    説明しないといけなくなる・・・・・。なんて悲しいことだ・・・・」 と嘆いた。
 
 
ボルネオ島では、ヤシ農園として開発できる区域が 厳しく限定されるようになったと聞いたが、
 
なんとか、オランウータンの絶滅だけは 避けてほしいと願う。
 
 
ガイドさんの 個人的な意見では、
 
「ヤシ畑経営は、それほど難しくない仕事だから、
 
 中国人資本家達は、これからボルネオ島から アフリカ大陸に 安いコストを求めて 進出すると思う」
 
 と言っておられた。
 
 
アフリカでも、動物の命が危険にさらされることが 繰り返されるのだろうか・・・・・・
 
神様の造られた自然と動物を危機にさらす 人間の罪深さの一端を見せ付けられた経験だった。
 
個人的には、ヤシ油を使った商品は買わないように 気をつけることから はじめようと思う。