チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

ヤンゴン散策2 (ミャンマー)

尋常じゃない暑さの中、
「かなたに見える 小さめのパゴダのところまで行ってみよう」と散策を続けた

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パゴダの向こう側に抜けると 
これまでの町とは打って変わった雰囲気の町並みが 広がっている

市場やマーケットではなく、
これこそ首都の中心的な場所という 立派な建物がいくつも並んでいる

「立派な建物だね~。たぶん歴史的なものだろうね。」と話していると
どこからともなく、絵はがきを売る少女が現れ
「あのビルは市庁舎で、あっちは最高裁判所、そしてこれは独立記念党ですよ」
と教えてくれる

「私、ここで絵はがき売っているから、全部知ってるよ。 ほら」

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彼女はそういいながら、自分の商品を見せた

夫 「じゃ、この写真はなに? どこにあるの?」
少女「これは○○のビル、あそこにあるのがこれだよ」と指差して教えてくれる

私 「それにしても あなたは どうして英語が上手なの?
学校で習っているの?」
少女「私、学校へは行っていないの。お父さんがいないから。
英語は学校に行っている友達から教えてもらったの。
毎日観光客と話しているうちに しゃべれるようになったよ。」と言う

夫 「どこに住んでるの?」
少女「お母さんと一緒に 川の向こうに住んでいる」
夫 「ヤンゴン川? さっき見に行ってきたよ」
少女「そう、私たちミャンマー人は 船賃400チャット(40セント)だけど
おじさんみたいな観光客は 2000チャット取られるんだよ」

夫 「そうか~、はがきはいくらなの?」
少女「20枚なら 2000チャット =2ドル)、10枚なら1000チャット(1ドル)」
夫 「じゃあ10枚もらおうかな。
きみは 将来勉強して観光ガイドになれたらいいね。
よく知っているし、頭もいいし。きっとなれるよ
私 「たくさん絵はがきが売れることを祈っているね」

少女は10歳だと言っていた
聡明でまだ小さいのに 教育を受けることもできずに
家系を助けるために労働しなければならない厳しい生活環境の現実を見た

夫は「あの子のことは何もわからないけれど、
きっといいお母さんに育てられているって言う感じがするな」と言っていた

誰もが最低限の教育を受けられる日本やアメリカで生活していると
このような厳しい環境の中で たくましく生きている子供を見て
社会の問題を感じるし、それを見ても何もできないでいる自分たちの弱さも知る

個人的には ミャンマー、ベトナム、カンボジアで出会った子供たちが
もっとも厳しい環境に置かれているという印象をもった

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少女に教えてもらった最高裁判所

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アウンサン記念モニュメント

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市庁舎

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