チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

理学療法士ポールさん

イメージ 1

         「ぼく、日本の読者に写真公開されるんですかー。」


今日はじめて、訪問理学療法士のポールさんが現れた。
てっきり、療法士的な様相で現れるものと思っていたら、大違い。
裸のノートパソコンを脇に抱えてハローとやってきた。
そのへんの ビジネスマン風であったため、ちょっと驚き。

ポールは、夫の簡単な病歴をチェックしてから、
療法士として、ALS患者がエクササイズをする際に気をつけるべきことを教えてくれた。

それは、ALS患者も、エクササイズをするほうがよいのだけれど、
決して、熱心にやりすぎない事。
ALS患者は、少しのエクササイズでも疲労が激しく、回復に時間がかかってしまうため、
かえって逆効果となることがあるという。
エクササイズをしたあとは たっぷりと休息をとることをアドバイスしてくれた。

「どれくらいエクササイズをして、どれくらい休息するのか、
 加減がわかるのは、本人しかいません。」

「今日は初日なので、特にエクササイズは教えませんが、
 新しいギブスに慣れるためにも、
 普段より、1,2回歩き回る回数を増やして、家の中をゆっくり歩いてください。」

そして、キッチンカウンターで パソコンで他のワーカーと調整をしながら、
自分の次の訪問日を書き込んでいく。

ほとんど、患者ベース、現場ベースで 事が決められていく。

次の訪問は木曜日。
夫の要望で、肺の機能を高めるリハビリも 指導してもらえることになった。

夫は ノートに
「アメリカに戻ってから、たくさんのすばらしい人々との出会いがあって 嬉しい」
と、書いて見せてくれた。

本当に これでもか、これでもか、というほど、
次々に すばらしい医療関係者との出会いがあり、感謝である。