横隔膜の電気治療

先週から、バレリーが、肺を強化するため、
夫の横隔膜に電気で刺激を与える治療をはじめた。

肺の下の部分は、横隔膜で支えられているが、横隔膜は筋肉でできているため、
全身の筋肉が弱っている夫は、横隔膜がうまく上下に動かない。

呼吸が苦しいのは、そこにも原因がありそうだ。

それで、刺激を与えて機能の向上をはかる。

そのほかにも、来週あたりから、本格的にキレーションをはじめることになった。
キレーションとは、解毒の一種で、体内にある重金属を取り除く。

夫は個人的に素人ながらに　今までいろいろなキレーションをやってきたが、
今度は、自然療法の医者が指導してくれるので、ありがたい。

まず、ことはじめとして、家でできることをはじめる。
「ひまし油」を布に浸し、腎臓の上あたりにかぶせ、湯たんぽで暖める。
ひまし油は、皮膚を通して、腎臓に達し、働きかけるのだそうな・・・。

そして、腸の洗浄にも、週に１回の割りで、通うことになりそう。

夫がＡＬＳになったこと、そしてアメリカに帰国してから、
私たちの生活、人生は　一転してしまったのと同時に、
どんどん、未知の世界、新しい領域に導かれていく・・・。

ＡＬＳの専門家でも　わからないことばかりなのに、
まして、私たちに何がわかるというのだろう・・・・。

現実に向き合いながら、謙遜に毎日を懸命に生きさせていただくことしかできない。