チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

ジムの子供時代

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              クラリネットをもつ少年ジム

ジムは、いたっておとなしい子供だった様子。
私とは、正反対だ。

父アーサーは、サウンド・オブ・ミュージックのような家族を目指していたらしく、
夕食の後は、かならず全員が楽器を練習しなければならなかった。
特に、先生につけたり、グループに入れるということもなく、なんと独学。

ジムは、アコーディオンとクラリネットが家にあったので、半強制的に押し付けられたが、
どう練習すればよいのかわからなかったため、投げ出した。

そのため、いつも罰として 夕食後の皿洗いをさせられていたと言う。
かわいそうに・・・・・。
どうりで、私との結婚生活でも 皿洗いにはネンキが入っていた。
私は大助かりだったのだが。

実際に音楽で成功したのは、妹のローズ。
金髪のピアノに寄りかかっている女の子だ。

彼女は ピアノの調律師の免許をとり、
また、バイオリンのブルーグラスで、今も全米コンテストに出ている。
自作CDも何枚か出しているほど。

ともかく、ジムは、兄弟の真ん中ということもあり、
親に特に期待されることもなければ、叱咤激励されることもなかった様子。
がんばっても ほめられず、がんばらなくても、しかられなかった。

本人もあまり幸せな少年時代ではなかったと言っていた。

大人になった彼は、非常に物静かで、読書の好きな人となった。
そして、お年寄りや、体の弱い人に特に親切だった。
子供時代からつちかわれた繊細なところが よい意味で活かされたのだと思う。

子供のころのジムに会ってみたかったなー!