チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

ジムの家族

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ジムが育ったのはカリフォルニア州のランポークという町。
ジムの記憶では、とにかく風がいつも吹いていた町らしい。

父は 軍のシビル・エンジニアで、母は主婦。
二人はカトリックの信者。

二人とも生粋のドイツ系。ノースダコダ州の出身で父が戦争から帰ってきて出会い、結婚。
職を求めてアメリカ中を引越し、落ち着いたのがカリフォルニアだった。

クローチ家は、カトリック教会の奉仕活動として、家族で「ミッション」の農園活動をしていた。

「ミッション」とは、昔ロバート・デニーロの出た映画の題名にもあったように、
昔、スペインから来た宣教師らが、教会を中心としたスペイン風の村を建設し、
原住民たちに布教や教育を施した施設。

今は、観光地となり、カトリック教会が維持に協力しているもよう。
カリフォルニアにはこのような「ミッション」がたくさんある。

私も行ったが、とてもひなびた歴史を感じるロマンティックなところだった。

ともかく、クローチ家は、休みともなると、家族総出で菜園に取り組み、様々な野菜を育てていた。
写真は 仕事の合間に居眠りをしているジム少年。
疲れているのだろう。とてもかわいい!

ジムは、おとなしかったので、友達もほとんどいなかった。
時々一人で約1時間の道のりを歩いてミッションに行き、静かな時間を過ごしていたみたいだ。
時には、朝暗い内にミッションに行っていたと話してくれた。

どんなことを考えながら過ごしていたのだろう。
きっといろいろな夢が心に浮かんでいたに違いない。
彼は大人になっても、「夢見る少年」そのものだったから。