フットプリント(足跡)
詩 フットプリント
作 メアリー スティーブンソン
作 メアリー スティーブンソン
ある夜一人の男が夢を見た。
彼が主と共に砂浜を歩いている夢だった。
空には彼の人生のいろいろな場面が走馬灯のように駆け巡っていた。
彼はどの場面にも2組の足跡が砂の上についているのに気がついた。
一つは彼の足跡、そしてもう一つは主の足跡。
彼の人生の最後の場面が見えたとき、彼は振り返って 砂の上の足跡を見た。
すると、彼は人生の多くの道のりで足跡が1組しかないところがあるのに気がついた。
またそれらが、彼の人生で最もどん底で悲しいときに起こっていたことに気がついた。
彼は悩み、そのことを主にたずねた。
「主よ、あなたは、一旦あなたに従う決心をしたら 常に私と共に歩んでくださると言われました。
けれども、私は人生で最もつらかった時に 1組の足跡しかないことに気がつきました。
私があなたを最も必要としていたときに、なぜ私のもとを離れられたのか、私にはわかりません。」
主は答えられた。
「わが息子よ。私のかわいい子よ。私はあなたを愛している。
そして私は決してあなたを離れない。
あなたが試練と苦しみの中にいたとき、たった1組の足跡しかないのは、
私があなたを背負って歩いていたときなのだよ。」