チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

ジムの母

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                アコーディオンを弾くジム

母ドロレスは非常に明るく、気さくで男性的な性格。
私は結婚当時数ヶ月、同居させてもらいお世話になり、
他の兄弟姉妹の伴侶のなかで、唯一 私だけが一緒に生活を共にさせてもらったことになる。

そのため、私はジムの母が大好きになり、とても仲良くさせてもらった。

母は、どうもアレルギー体質だったようで、
「自分の人生で幸せだったのは 妊娠していたときだけだった」と話していた。

60を過ぎて、自然治療の医者に出会い、体質改善をするようになってから、
心身ともに幸せになったが、それまでは、いつも具合が悪かったという。

夫の子供時代の思い出では、お母さんはいつも機嫌が悪く ベッドで伏せっていたという。
妊娠していたときは、ホルモンのバランスか何かが合っていたらしく、
そのときだけは、気分がよかったのだそう。
そんなこともあるのだろうか・・・・・。

同居していたときは、体質に合わせた食事をしており、
砂糖、お酢、イースト菌の入ったパン類、プロセスしたハムやソーセージ、
きのこ類、チーズ類を口にしなかった。

この食事療法はかなり、きつく、これらのものが入っていない食事を作るには、かなり神経を使う。

彼女は、着る物や、スタイルには頓着せず、
いつも半パンにTシャツ姿の ゴウケツお母さん。
「ラララー」とオールディーズのメロディーを口ずさみながら、踊っていた。

家の中は 整理整頓ができず、ひっちゃかめっちゃか。
片付けられない症候群という部類に入る人。
読むのが好きで、新聞や小説、雑誌、なんでも肩端から読む。

でも、家事は全くだめ。
料理も、食器洗いも、掃除もテキトーだったのだ。

同居していたとき、よく母とこんな会話があった。
母が「今日夕食の料理したい?」というので、
「ノー」と答えると、
「じゃ、アーサー(父)に頼みましょう!」

「食後の皿洗いはしたくないわね! 明日の朝まで放っておいて、テレビを見ましょう」

こんな感じだった。

こんな調子だったので、
家事も、炊事も何もできない私だったが、
夫は私のことを「何をやらせても 上手だね!」をほめてくれた。

比較対照する相手が 母なら誰でも楽勝に勝てるため、私は得だっただけ。

母も亡くなり、今はいない。
彼女に時々とても会いたくなってしまう。