発展
何回目かのデートのときの写真
ジムから英語学校の情報をもらったものの、留学を断念した私は、インドでの奉仕活動の実現を夢見て、
アルバイトに専念した。
幸い英語を使う外国人観光客相手のJTBでの仕事が見つかった。
そうこうしているうちに、帰国したポールの後任の別のアメリカ人男性の英語講師が派遣されてきた。
彼は、来日したばかりで、日本のことが何もわからない状態。
気の毒に思った私は、彼をジムに紹介してあげるべきだと思った。
親切なジムなら、右も左もわからないこの新人英語講師を手助けしてくれることだとう。
それで、また、私の方から、親切な男性、ジムさんに電話を書けることにした。
そのついでに、と言うのも何だが、留学を断念したのだから、
「この際、親切なジムさんと 友達になって、英会話の勉強をさせてもらうしかない!」と思い、
「英語の勉強をしたいので友達になってもらえませんか」なんて、勝手な希望も伝えてみた。
すると、ジムも「いいですよ。では、来週○○で会いましょう」みたいなことになった。
さて、約束の日。どこだったかは記憶にないが、大阪のどこかで待ち合わせ、
喫茶店でアイスコーヒーを飲んだのを覚えている。
私は、アメリカ人の友達はいないので、緊張しつつも、せっかくの練習の時間だと思って、
積極的に、なんだかんだ、自分のことや、考えていることなど一生懸命に下手な英語で話した。
ジムは、私の下手な英語を忍耐強く聞いて、彼もいろいろと話してくれた。
その後何をしたのか、よく思い出せないが、分かれる直前に、別の喫茶店に入った。
そこで、ジムは、私にとってとても印象深い言葉を言ったのだった。
「りえ、あなたはとてもナイスな人です。僕たちはよい友達になれると思います。
僕はあまりお金がないので、毎週デートに誘うことはできないのですが、
隔週で会ってもらえませんか?」
私は、やったー! ジムさんと友達になったら英語が上達するぞとばかりに、
「はい」と二つ返事をしたのだった。
帰りの電車の中で、私はジムとの半日をずっと考えていた。
「よい人と友達になれそうでよかった」と、とても嬉しかったのは、もちろんだった。
でもあと一つ、「お金がないので、隔週で会ってほしい」と言った彼の言葉を思い出して、
「ジムと言う人は、とても真面目な人なんだろうな。」と思った。
なんだか、私のことを「テキトウに考えているのではないのかも」と言う気がしたのだ。
イメージとして、アメリカ人の人間関係の持ち方は、もっとザックバランなのだろうかとか思っていたので、
ちょっと意外な感じだった。
あとで、ジムに私の印象を聞いてみた。すると、
「日本の女性に興味はあったが、みな物静かでおしとやかにしているので、何を考えているのか、
気持ちがつかめなかった。
でも、リエは とてもオープンで考えていることを何でも話していたから、理解できた。
日本人でも、アメリカ人的なオープンさに惹かれた。」と言っていた。
英語をしゃべらなければ、と言う気持ちだけで、やっていたのに、
ジムに好印象を与えることになっていたとは・・・・。
何が功を奏するかわからないものだ。
さて、この直後から、あのもの静かでシャイなジムさんからは、想像できないほど、
アプローチを受けることになっていく・・・・・。
今日はこの辺でおやすみなさい。
ジムから英語学校の情報をもらったものの、留学を断念した私は、インドでの奉仕活動の実現を夢見て、
アルバイトに専念した。
幸い英語を使う外国人観光客相手のJTBでの仕事が見つかった。
そうこうしているうちに、帰国したポールの後任の別のアメリカ人男性の英語講師が派遣されてきた。
彼は、来日したばかりで、日本のことが何もわからない状態。
気の毒に思った私は、彼をジムに紹介してあげるべきだと思った。
親切なジムなら、右も左もわからないこの新人英語講師を手助けしてくれることだとう。
それで、また、私の方から、親切な男性、ジムさんに電話を書けることにした。
そのついでに、と言うのも何だが、留学を断念したのだから、
「この際、親切なジムさんと 友達になって、英会話の勉強をさせてもらうしかない!」と思い、
「英語の勉強をしたいので友達になってもらえませんか」なんて、勝手な希望も伝えてみた。
すると、ジムも「いいですよ。では、来週○○で会いましょう」みたいなことになった。
さて、約束の日。どこだったかは記憶にないが、大阪のどこかで待ち合わせ、
喫茶店でアイスコーヒーを飲んだのを覚えている。
私は、アメリカ人の友達はいないので、緊張しつつも、せっかくの練習の時間だと思って、
積極的に、なんだかんだ、自分のことや、考えていることなど一生懸命に下手な英語で話した。
ジムは、私の下手な英語を忍耐強く聞いて、彼もいろいろと話してくれた。
その後何をしたのか、よく思い出せないが、分かれる直前に、別の喫茶店に入った。
そこで、ジムは、私にとってとても印象深い言葉を言ったのだった。
「りえ、あなたはとてもナイスな人です。僕たちはよい友達になれると思います。
僕はあまりお金がないので、毎週デートに誘うことはできないのですが、
隔週で会ってもらえませんか?」
私は、やったー! ジムさんと友達になったら英語が上達するぞとばかりに、
「はい」と二つ返事をしたのだった。
帰りの電車の中で、私はジムとの半日をずっと考えていた。
「よい人と友達になれそうでよかった」と、とても嬉しかったのは、もちろんだった。
でもあと一つ、「お金がないので、隔週で会ってほしい」と言った彼の言葉を思い出して、
「ジムと言う人は、とても真面目な人なんだろうな。」と思った。
なんだか、私のことを「テキトウに考えているのではないのかも」と言う気がしたのだ。
イメージとして、アメリカ人の人間関係の持ち方は、もっとザックバランなのだろうかとか思っていたので、
ちょっと意外な感じだった。
あとで、ジムに私の印象を聞いてみた。すると、
「日本の女性に興味はあったが、みな物静かでおしとやかにしているので、何を考えているのか、
気持ちがつかめなかった。
でも、リエは とてもオープンで考えていることを何でも話していたから、理解できた。
日本人でも、アメリカ人的なオープンさに惹かれた。」と言っていた。
英語をしゃべらなければ、と言う気持ちだけで、やっていたのに、
ジムに好印象を与えることになっていたとは・・・・。
何が功を奏するかわからないものだ。
さて、この直後から、あのもの静かでシャイなジムさんからは、想像できないほど、
アプローチを受けることになっていく・・・・・。
今日はこの辺でおやすみなさい。