チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

婚約時代の思い出 3 コレクト・コール

イメージ 1

ジムが毎晩私に電話をかけてくれるようになり、「毎日小銭を貯めるのも大変だろう」と、
母がかわいそうに思ったのか、ジムにコレクト・コールをかけるようにすすめた。

毎日のようにジムは「リーン!」とかけて、私が電話に出て、自宅にいるのを確認すると、
「じゃ、今からコレクト・コールするから、待っててね」と言う感じで電話を切る。

ものの20秒かそこらで リーンと電話がかかって来る。
「お客さま、クローチ様と言う方から コレクト・コールがかかっておりますが、お受けになりますか?」
オペレータが問いかける。
「はい、お願いします」と言うと ジムと電話がつながるのだ。

ある夜、いつものようにジムから 確認の電話が入って、これからコレクト・コールをかけてくるという。
待っていると、すぐに「リーン」と来た。
普段のように オペレータの声を待っていると、聞きなれたジムの声がする・・・。
なんとなく 私の頭の中で はてなマークが浮かんだ「????」

ジムは、オペレーターに電話をするところを、間違えてうちにかけて来て、すました声で
当たり前のように「コレクト・コールお願いします」と言っているのだった。

私は『この人間違ってるわ』と思った瞬間、ふきだしてしまった!

それを聞いて、ジムも大笑い。

なつかしい思い出だ。

毎晩のように、寝そべって 電話で「ああだ、こうだ」とりとめのない会話をダラダラしていたため、
実家の毎月の電話代がウナギのぼりに・・・・!

これには母も嫌な顔を見せ、
「あんたたちは、デート代、交通費、電話代と お金がかかりすぎて もったいないから、
 1月と言わず、もっと早く結婚すればー?」なんて イヤミを言われたものだった。

今でも、時々、「あのコレクト・コールで電話代が高かったワ」と母からイヤミを言われているが、
なぜかその度に 1万円ほどだった電話代が、2万円、3万円と オーバーになってきているのは、
私の気のせいだろうか・・・・・?