チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

婚約時代の思い出 4

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ある日デートで芝生の上に座っていたとき、ジムはリラックスして黒い皮靴を脱いだ。

話をしながら彼の靴を見ていた私は、つま先の部分に穴が開いているのを見つけた。
穴を通して、日の光が差し込んでいる。

私が「ジム、新しい靴が必要だね。」というと、ジムは足が大きすぎるため日本では買えないという。
彼の足のサイズは、28.5cm。
当時の日本ではそんなに大きな靴は、なかなかなかった。

ジムは、私に「ぼくの靴に穴が開いていることは ご両親には言わないでほしい。」という。
理由を聞くと、「自分の娘が結婚する相手が、穴の開いた靴をはいているような男だと知ると、
リエの両親が悲しむと思うから。」と言った。

ジムは、特に私の父が 結婚に反対はしていないものの、アメリカに行ってしまうことを
残念に思っていることを察していたのだろうか。

私は、ジムの事を少しでも両親に理解してもらい、ジムのことを好きになってもらえるようにと
なるべく実家に来てもらい、食事をしたり一緒に過ごしてもらうように努めた。