チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

結婚式

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1985年元旦。私たちは多くの方々に祝福されて、私の母教会である城陽ナザレン教会で結婚式を挙げた。

式の前夜から、ジムは私の実家に泊まっていた。
当時彼は、ひげを全体的に伸ばしていたが、式の日の朝、さっぱりとひげを剃った。
そのため、顔が若返って、私はなんだかジムの弟と結婚するような変な感じだった。

私は当時美容院で婚礼を担当していた妹に準備を手伝ってもらい、ウエディングドレスを着て家を出る。

私はなんだか恥ずかしいような緊張したような落ち着かない気持ちだったが、
ジムはとてもうれしそうで、結婚式全体を楽しんでいた様子だった。

指輪交換のとき、ジムはわざと 手が震えて私に指輪をはめることができないというフリをして
列席者たちの笑いをさそうほどの余裕。

式には100人以上もの方が来てくださり、元旦と言うこともあって、
初詣帰りに晴れ着の着物のまま出席された方もあった。


  あなたは、その健やかなときも、病めるときも、豊かなときも、貧しいときも、
  これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け
  そのいのちの日の限り、堅く節操を守ることを誓いますか

私たちは神と人の前で、この誓いをし、22年間幸せな結婚生活を送ることができた。

ひとえに、神の恵みと、ジムの人徳によるものだと思う。

私たちは これからはもう一人ではなく、二人で生きていけるのだという
何ものにも変えがたい深い喜びと、将来に向かうエネルギーで満ちていた。

私たちは結婚に際して、二人だけの約束をした。というより、ジムから言われたことがあった。

「リエは、どんなことがあっても神だけを見上げて生きてほしい。
 僕も神だけを見上げて生きるから。
 もし、僕が間違った方向に進むようなことがあったら、僕に従わずに、神に従ってほしい。
 神を心から愛し、互いを愛し合って生きよう。
 二人が神を見上げて生きている限り、僕たちは幸せになれる。」

ジムは、こう言って、わたしに約束させたのだった。

私は信仰的にいつもジムの足を引っ張っていたが、彼はいつも私のために祈り、優しくリードしてくれた。
今は、リードしてくれるジムがいなくなり、どうやって生きていけばよいのやら・・・。

やはり、彼との約束どおり、「神を見上げて生きる」。
これが、人生の最大の秘訣だ。