チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

オレゴンから愛

イメージ 1

                面接の帰り ドラマ撮影の舞台で (レイク・ビリーシヌーク)
                 ジムの頭の左に薄く見えるのは ジェファーソン山

1985年2月ごろ 町のローカル新聞に「オレゴンから愛」の記事が載った。

前年に3ヶ月にわたり放映されたドラマが好評を博したため、特別番組を撮影しにフジテレビが戻ってくるという。

オレゴンは当時、第一産業である林業が低迷。
オレゴン政府は、広大な土地を活用して経済を活性化させるため、税金の緩和をし、
海外のハイテク産業を中心に誘致していた。

オレゴン州政府が、日本人に「オレゴン」の好印象をもってもらうための企画を提案したところ、
フジテレビがこれに応じ、美しいオレゴンの自然を舞台にドラマ『オレゴンから愛』を企画したのだった。

ドラマの効果は抜群。
それまで、『オレゴン』とは、動物か何かの名前か、さっぱり分からなかった日本人に、
アメリカにある自然の美しい州の名前であることを 70%の人に知らしめるのに成功したのだった。

オレゴンと言えば、「ああ、アメリカのきれいな州でしょう。」と分かるようになったのだ。

私も、結婚直前にこのドラマを見て、これから住むオレゴンの風景を楽しませてもらった一人。
実際に、撮影に使われた町や現場は、家から20、30分のところばかりだった。


ジムは、その記事を読むとすぐに、
「リエは日本人なんだから、きっと何か仕事があるはず。
 新聞社に電話して どこに連絡を取ればいいか、問い合わせてみよう。」と言った。

私は、無理でもともとなので、連絡してみるぐらいはいいかと思った程度だった。

それで、オレゴン現地手配をしている会社に連絡してみると、人事手配をしているスタッフの部長が
ちょうど撮影現場付近に用事があるので、面接しましょうということになった。

面接に行くと、「日本語と英語が話せて、現地に住んでいるのなら、
わざわざ遠くから人を雇って、俳優やスタッフと同じホテルに泊まらせるより、予算も低く済むから、
やってもらいましょう。」と、すんなり話がまとまった。

6月には、撮影が始まることに・・・。

思ってもみないことに展開していった。