チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

オレゴンから愛 6 フジテレビに一言

イメージ 1

               あきらくんと

「オレゴンから愛」の仕事を通して、いろいろな経験をさせてもらった。

まず、ドラマの見方が変わってしまった。
今は、どんなドラマを見ていても、「このシーンではカメラが3台あるな」とか、
「ここでカットして うまくつないでいるな」みたいに。

また、フジテレビの人に意見する機会もあった。

私は日本に住んでいた頃から、特にフジテレビのバラエティー番組に対して、違和感を持っていた。
子供に多大な影響を与えるゴールデンタイムに、あまりにも馬鹿げた番組が多すぎる。

節度がなく、言葉づかいが悪く、女性を卑しめるような番組だったり、
弱者を笑いものにしたり、人種差別的な発言を許したり。

それで、私は「いつもフジテレビの番組に意見をもってたんですけれど、
電波を通じて日本の人々に影響を与えるのだから、もっと責任をもって番組を作っください。」

「自分の子供があんな馬鹿げた番組ばかり見て育ってもいいんですか?」
「あなたの娘が 男性からあんな風に扱われても黙っていられるんですか?」

私と来たら、フジテレビに雇われて仕事をしているというのに、
テレビ局側の人に、勝手な意見ばかり ぶつけていた。(でも正当な意見だったのだ)

テレビ局の人は、「そんな 深いこと考えてたら、テレビなんかやってられないんですよー!」
「おもしろければいいの、おもしろければ!」
「馬鹿なことやって、見てもらわなければ、視聴率が上がらないしね。」
「視聴率が上がるようなことをしか やらない訳よー。」

何を言っても、彼らは 無責任なことばかり言って、開き直っていた。

もちろん、フジテレビの人がみんな彼らのような人たちばかりではないとは思うが、残念。

聞いてはもらえなくても、言わなければならないこともある。

遠藤周作の息子がプロデューサーで、スタッフからは「遠藤ちゃん」と呼ばれていたが、
少なくとも、父親・遠藤周作にあやかって、意味のある仕事をしてほしいと思う。

ともかく、1985年から数年間、夏になると、「オレゴンから愛」の仕事をし、
炎天下の中、ロケ地からロケ地へと 何百キロも車を飛ばして 忙し日々だった。