チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

フィル、おめでとう!?

2007年3月10日のブログに書いたフィルからメールが来た。

私が久しぶりに「元気でやっていますか?」とメールを送ったので、その返信が来たのだ。

内容は「あなたのメールは前向きで明るかったので安心しています。」とあった。

そして次のようなことが書いてあった。

「神様は、多くの優しい友を与えて、僕を励ましてくださっています。

 また、新しい女性にも出会いました。

 彼女も 2年前にご主人を亡くし、一人で2人の子供を育てている人です。

 まだ、知り合ったばかりですが、お互いに悲しみを隠さずに付き合っています。

 神様が私たちを出会わせたのには、意味がありそうです。」


えー!!!!?????

フィルは半年前に、妻のダナを亡くしたばかり。

「半年しか経っていない」とも言えれば、「半年も経っている」とも言えるだろう。


これは男女の違いだろうか、それとも個人の感覚の違いだろうか。

ともかく、フィルの頭の切り替えの早さには、驚かされた。

私は、ジムから、精神的にも、感覚的にも、行動的にも、離れられない!

四六時中、ジムのことを考え、ジムに語りかけ、ジムと共に生きている。

ジムが生きていたときも、「ジムは私のセキュリティー・ブランケット」と言っていたが、

(アメリカでは、大きくなっても、赤ちゃんの時に使い慣れていた毛布がないと寝付けないとか、

 安心できないため、いつまでも古びた毛布や毛布の端キレを持ち歩いている子がいる。

 セキュリティー(安心感)を与えるブランケット(毛布)という意味)

死んでいなくなった後でも、変わらず、私のセキュリティー・ブランケットのままだ。

私も、子供が毛布を求めなくなるように、いつか手を離すときが来るのだろうか・・・。


フィルのメールは「僕はあなたの幸せのためにも祈っています。」とくくられていた。