チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

ジム・ウィリアムズ

イメージ 1

ユージーン聖書大学で、ジムはジム・ウィリアムズという黒人青年と友達になった。

ジム・ウィリアムズはリベリア(アフリカ)出身の留学生。

「自分の先祖は、奴隷としてアメリカに連れてこられ、後に奴隷解放で自由になって、リベリアに帰国。

 そして、自分が生まれた。」と言っていた。

彼は、とても変人で、あまり友達ができなかった。

ジムが親切だったので、とても喜び、他の人に「僕の友達はジムだけだ。ジム以外の人は自分に優しくない。」
こんなことを言うものだから、余計に他の人を排斥する印象を与える。悪循環だった。


ジムは、ジム・ウィリアムズを夕食に誘うと言う。

私が「どんな食べ物が好きなのか、食べられないものはないか」と尋ねると、

彼は、「僕はチキンとお米しか食べない。」と言う。

どんな味付けでもかまわないが、鶏肉とごはんしか口にしないと言う変人。

サラダも、スープも何も他のものは食べない。

「僕は、たとえ飢えても、チキンとお米以外のものは、絶対に食べない」とのたまう。

そんな偏った食生活を続けていたら、病気になってしまうだろう。

でも、彼は それまでも、そしてこれからも「チキンとお米」意外には食べないと決めている。

本当に変な人。

確かに変人ではあったが、悪い人ではなかった。

夕食後、数学の勉強がついていけないというので、一緒に勉強を手伝ったりしたものだった。

私は 特に数学ができないのだが、その私が手伝うほどなので、彼のレベルは相当のものだったのだろう・・。