チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

両親の訪米

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         ゴルフ場の父

ユージーンに来て1年後の夏、私の両親が日本から1ヶ月間 遊びに来る事になった。
当時は父も退職しており、やっと時間も取れるようになったのだ。

英語の分からない二人が、サンフランシスコで乗り換え、小さなユージーン空港に降り立った。

感動屋の母は飛行機に乗るのも 外国に来るのも初めてだったため、
空の上から雲を見たとき 非常に感動したと言う。

タラップで、空港に降りたときから、アメリカの大地の空気にいたく感動。

私たちの小さな1ベッドルームアパートも、「なんと生活しやすいこと!?」と感動。

道路の広さに感動。

物価の安さに感動。

散歩に行けば、自然に生えている草花や、木の実に感動。

見るもの聞くもの、すべてのことに感動の毎日のようだった。


私の父はカントリークラブ(ゴルフ場)から退職したばかりで、無料で趣味のゴルフを楽しんでいたのが、
退職と同時にゴルフを断念せざると得なくなっていたため、
ジムがちょうど教会でゴルフ・コンペがあることを知り、父がプレイできるように申し込んでおいてくれた。

コンペの当日、由緒あるカントリークラブで働いていた父は、
「ゴルフは紳士のスポーツなんや。ネクタイをして上着を着て行く。」とビシッと決めて行った。

ところが、行ってみると、みんな半パンにTシャツ姿。運動靴の人も多かった。
暑くなると、Tシャツを脱いで上半身裸の人も・・・・。

アメリカでは、ゴルフは一般庶民のスポーツなのだ。小学生でもゴルフが趣味というのも多い。

父は、アメリカのゴルフ事情に驚いたようだったが、1日アメリカ人のグループに入り、ゴルフを堪能。
考えてみれば、ゴルフ用語は全部英語なので、それほど困らなかった様子だった。

ジムは、私の両親が来るのにあわせて、車を売り、フォルクスワーゲンのバンに買い替えて、
4人で色んなところを観光して回った。