西海岸の旅
両親と私たち夫婦は、オレゴンからカリフォルニア、アリゾナを目指して旅に出かけた。
カリフォルニアのチコでは、かつて私をステイさせてくれた老夫婦アンダーソンさんの大きなお宅に泊めてもらい、
70代で大学を卒業したばかりのご主人ジムさんの話など聞かせてもらった。
サンフランシスコでは、長居はできなかったが、ゴールデンゲート・ブリッジ、アルカトラズ、
フィッシャーマンズ・ワーフなどを回った。夏だと言うのにとても寒い！
両親はお金を持ってきているというのに、貧乏な私たちが先導する旅なので、
言われるままに、毎日キャンプ場にテントを張って地面に寝る 移動の旅。
あるキャンプ場で泊まった時、夜中に母は、一人でトイレに行った。
広いキャンプ場の中央に、公衆のトイレやシャワールームがある。
彼女はトイレに行ったはいいが、帰り道がわからなくなってしまった。
適当に目星をつけて、真っ暗な中、テントに戻った。
てっきり自分のテントだと思って入ったら、なんと他人様のテント。
中に寝ていた中年男性が、大声をあげて驚いた！
母もびっくり仰天！ 「アイム・ソーリー！！」 大慌てでその場から逃げ出した。
半分パニックのまま、母はもう一度 中央のトイレに戻り、もともと天然の方向音痴の母は、
もう一度冷静になり 頭を冷やして、来た道をたどって、再びトライ。
今度は無事に帰還することができたが、テントを開けるまでは自信がなく、「ホントに怖かったー。」と言っていた。
