チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

犬たちとの格闘

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ドッグ・グルーミング学校がはじまって、楽しい生活がはじまった。

一緒に入学したのは3人だった。

まずは、ブラッシングを習う。
独特なブラシを使って、毛がビッシリ詰まった体質の犬にブラシをかける。
シェルティーやハスキーなどは、毛がフエルトのようになっているので手が痛くなるほど大変だ。

毎日4,5匹の犬を使って、様々な技術を少しづつ習っていくのだ。

最初は、慣れていないことがわかるわしく、犬の方も直感で人を見抜いて「ウーッ!」と威嚇する犬もいる。
なめられているのだ。

けれども、自信が出てくると、どんな犬も結局はグルーマーを怖がっているのだった。

最後には、ピット・ブルや、ロットオワイラー、グレートデンも全く怖くなくなっていた。
かえって彼らの方が、私がグルーミングをしている間中、ブルブル震えているくらいだ。

アメリカには、当時日本ではなかなか見られなかった珍しい種類の犬も多くて、それだけでも楽しい。

特に、スタンダード・プードルを モヒカン刈りにするのが流行っていたが、やり甲斐があって見た目も美しい。

さて、犬を世話する内に、犬にも種類によって特徴があることが、体験から分かった。
これは、あくまでも私の主観的な見解だが・・・・。

プードルはとてもお利口さん。立ったり座ったり、言われたことはきちんとできて、無駄吠えなどしない。

コッカースパニエルは、あかんたれ。怖がりで、落ち着きが無くて、いつも口を開け舌を出してハーハーやって、じっとしていることができない。そして耳が分厚い毛で覆われて重いので、耳が臭い!

緊張しているマルチーズは、水をかけると、なぜかみんなぐるぐると時計の反対周りに回り出す。

スプリンガー系の猟犬は、水が大好き。自ら進んでシャワーを浴びる。

そして、私がもう一つ発見したこと、それは、犬にも知恵遅れの犬がいるということ。
たまに、耳は聞こえているのに、反応が鈍いと言うか、何を言っても反応しない、また普通の感じではないと言う犬がいた。

私は、毎日犬の毛とノミとダニと格闘しながら、かわいい犬たちに囲まれて、訓練を受けた。

3ヶ月間のコースが終わって、最後にペーパーテストと実地試験が行なわれた。
私は優秀な生徒として表彰され、卒業することができて、大変嬉しかった。