ジムの新しい趣味
ジムの趣味は、読書（聖書、歴史）、音楽鑑賞（どんなジャンルでも。ＣＤのコレクションがすごい）
映画（主に明るい話、コメディーが好き）、世界のお金収集などだった。
彼は自己紹介をするときは、きまって
「僕の趣味は、お金を数えることと、テレビの前で居眠りすること」と冗談を言っていたが・・・。
ジムは、新しく何か手で作り上げる趣味を持ちたいと、ずっと言っていた。
私が編み物や洋裁が好きで、いつも手作りの喜びを味わっていたので、その影響かな・・・？
彼は、木を使って何かを作る趣味を持ちたいと考えていたようだった。
そこで、以前から興味のあった『寄木細工』をはじめることになった。
寄木細工というのは、色とりどりの木から作ったベニヤ板を組み合わせて、絵や模様を作り出す美しい細工。
ジムは、ギルドのメンバーである老人と友達になり、老人の作った大きな絵を見せてみもらったり、
コツを習いに行ったりして、自分でも寄木細工を作り出した。
綿密な下絵を描いて、それに合わせて糸ノコでベニヤ板を切る。
ジムは、時間ができるとラジオを聴きながら 寄木細工を楽しむようになり、
はじめは、しおりから作り、いくつかの作品を仕上げていった。
彼は自分の好きなマウントフッドや山の風景からヒントを得て、アレンジしていく。
残念ながらこの寄木細工の作品のほとんどは、日本に行くときに、兄弟たちに配ってしまったので、
私の手元には２、３枚しか残っていない。
日本では 忙しくて時間も場所も確保できなかったので、継続できないままになっていた。
あのまま、続けていられたら、かなりの腕になっていただろうに・・・・。
