ブッチャー
ジムは、自分の授業が無い日、私の仕事が空港での簡単な仕事だと 時々一緒に来ていた。
私がお客さんの世話をしている間、教科書を持ってきて、コーヒーショップで勉強して待っている。
仕事が終わると一緒にランチをしたりして帰ったものだった。
その日もジムは私と一緒に空港に来ていた。
私は お客さんに日本行きの飛行機の待ち時間を利用して買い物をしてもらい、
その間に カウンターでお客さんの搭乗手続きを行なっていた。
私は突然、なにやら背後に異様な雰囲気を感じ、くるっと後ろを振り返った。
すると、そこには真っ黒なスーツに身を包んだ大男がヌッっと私の真後ろに立っている!
な、なんとそれは、かの有名な『アブドラ・ザ・ブッチャー』!!!
頭の上には、例のギザギザがちゃんとあった!
私はギョッ!!と驚き、オヨヨヨと恐れつつも、ちゃんと手続きを完了。
少し離れたところに座っていたジムに「見てあの人、日本で有名なプロレスラーだよ!」と知らせた。
ブッチャー氏は、自分の搭乗手続きを終え、広いロビーの片隅に陣取って座った。
日本行きの飛行機待ちだったため、多くの日本人が周りにいて、彼に気づき、
ひそひそ、「あの人、ブッチャーね!」と指をさして見ている。
ジムは、私にブッチャーに自己紹介をして握手をしてもらって来いと勧める。
私が「恥ずかしいし、そんなの嫌だよー! それにブッチャーは怖いイメージだから怖いもん。」と断ると、
「じゃあ、僕が行って来る。」とブッチャーに近づいた。
「あのー、Mr.ブッチャーさんですかー? はじめまして。
あの、僕の妻の父が、あなたの大ファンなんですが・・・・。サインいただけませんか?」
(父の名誉のために書いておくが、父はプロレスは好きだったが、ブッチャーのファンではない!)
ジムは自分の読んでいた本を差し出しすと、ブッチャーはにっこり笑って、ジムと握手をし、サインをくれた。
「ほら、悪い人じゃなかったよ。なかなかのジェントルマンだった。」と言って戻ってきた。
家に帰ると、父に「パパー、ブッチャーのサインです!」とジムが渡した。
思いがけない不思議なプレゼントをもらって父は嬉しそうだった。
私がお客さんの世話をしている間、教科書を持ってきて、コーヒーショップで勉強して待っている。
仕事が終わると一緒にランチをしたりして帰ったものだった。
その日もジムは私と一緒に空港に来ていた。
私は お客さんに日本行きの飛行機の待ち時間を利用して買い物をしてもらい、
その間に カウンターでお客さんの搭乗手続きを行なっていた。
私は突然、なにやら背後に異様な雰囲気を感じ、くるっと後ろを振り返った。
すると、そこには真っ黒なスーツに身を包んだ大男がヌッっと私の真後ろに立っている!
な、なんとそれは、かの有名な『アブドラ・ザ・ブッチャー』!!!
頭の上には、例のギザギザがちゃんとあった!
私はギョッ!!と驚き、オヨヨヨと恐れつつも、ちゃんと手続きを完了。
少し離れたところに座っていたジムに「見てあの人、日本で有名なプロレスラーだよ!」と知らせた。
ブッチャー氏は、自分の搭乗手続きを終え、広いロビーの片隅に陣取って座った。
日本行きの飛行機待ちだったため、多くの日本人が周りにいて、彼に気づき、
ひそひそ、「あの人、ブッチャーね!」と指をさして見ている。
ジムは、私にブッチャーに自己紹介をして握手をしてもらって来いと勧める。
私が「恥ずかしいし、そんなの嫌だよー! それにブッチャーは怖いイメージだから怖いもん。」と断ると、
「じゃあ、僕が行って来る。」とブッチャーに近づいた。
「あのー、Mr.ブッチャーさんですかー? はじめまして。
あの、僕の妻の父が、あなたの大ファンなんですが・・・・。サインいただけませんか?」
(父の名誉のために書いておくが、父はプロレスは好きだったが、ブッチャーのファンではない!)
ジムは自分の読んでいた本を差し出しすと、ブッチャーはにっこり笑って、ジムと握手をし、サインをくれた。
「ほら、悪い人じゃなかったよ。なかなかのジェントルマンだった。」と言って戻ってきた。
家に帰ると、父に「パパー、ブッチャーのサインです!」とジムが渡した。
思いがけない不思議なプレゼントをもらって父は嬉しそうだった。