R小学校の思い出4 契約社会
ポートランドのダウンタウン
アメリカは契約社会だ。それは小学校でもはっきりしていた。
遠足に行くとき、事前に全員が契約書にサインをする。
「先生の指導に従います」「危険なことはしません」など様々な項目が書かれており、
「私は、これらのことを守ることを誓います。もし守れない場合は、次回の遠足に連れて行ってもらえなくても
文句を言いません」といった内容の書類に生徒と、親がサインをして提出する。
遠足では 学校ではハメをはずしがちな生徒も、ちゃんと行動する。
万が一、ルールを守らない子供がいたなら、本当に次回の遠足は行けない。
校長室で、1日自習しなければならない生徒が時々いる。
契約書に従っているので、親も生徒も文句は言わない。
反省しながら、泣き泣き校長室で自習だ。
ある時、私のクラスのT君(問題児)が、ふざけて非常ベルのボタンを押してを鳴らした。
全校生徒が、緊急避難。
犯人がT君であることがわかって、校長は即、1週間停学処分を下した。
「悪い芽は 小さい時に摘んでおけ」ということか・・・。
小学生には厳しい処分ではと思ったが、彼は反省して、2度と同じことをしなかった。
ところで 生徒の下校時に、時々トラブルがあった。
生徒は自分で徒歩で帰る子と、スクールバスで帰る子、親が迎えに来る子に分かれていた。
親が迎えに来る場合は、学期のはじめに書面で「母親」が迎えに来るなど、親が指定してある。
ところが、様々な事情で指定されているのとは違う人が迎えにくることがあるのだった。
子供も、迎えに来た人も、親も、全員の話が一致していても、事前にその日までに変更が届け出られて
いなければ、決してその子を引き渡すことはできない決まりだった。
「だって、ママが『おばちゃんと帰りなさい』って言ったもんー!!!」どんなに泣いて訴えても、
書面で届けられていないと、なしのつぶて・・・。
行方不明、誘拐を避けるためのルールだった。
実際にアメリカでは、離婚の際に親権をとることができなかった方の親が子供を誘拐する事件が非常に多く、大問題となっている。
小学校は、やはりアメリカ契約社会の縮図であった。
アメリカは契約社会だ。それは小学校でもはっきりしていた。
遠足に行くとき、事前に全員が契約書にサインをする。
「先生の指導に従います」「危険なことはしません」など様々な項目が書かれており、
「私は、これらのことを守ることを誓います。もし守れない場合は、次回の遠足に連れて行ってもらえなくても
文句を言いません」といった内容の書類に生徒と、親がサインをして提出する。
遠足では 学校ではハメをはずしがちな生徒も、ちゃんと行動する。
万が一、ルールを守らない子供がいたなら、本当に次回の遠足は行けない。
校長室で、1日自習しなければならない生徒が時々いる。
契約書に従っているので、親も生徒も文句は言わない。
反省しながら、泣き泣き校長室で自習だ。
ある時、私のクラスのT君(問題児)が、ふざけて非常ベルのボタンを押してを鳴らした。
全校生徒が、緊急避難。
犯人がT君であることがわかって、校長は即、1週間停学処分を下した。
「悪い芽は 小さい時に摘んでおけ」ということか・・・。
小学生には厳しい処分ではと思ったが、彼は反省して、2度と同じことをしなかった。
ところで 生徒の下校時に、時々トラブルがあった。
生徒は自分で徒歩で帰る子と、スクールバスで帰る子、親が迎えに来る子に分かれていた。
親が迎えに来る場合は、学期のはじめに書面で「母親」が迎えに来るなど、親が指定してある。
ところが、様々な事情で指定されているのとは違う人が迎えにくることがあるのだった。
子供も、迎えに来た人も、親も、全員の話が一致していても、事前にその日までに変更が届け出られて
いなければ、決してその子を引き渡すことはできない決まりだった。
「だって、ママが『おばちゃんと帰りなさい』って言ったもんー!!!」どんなに泣いて訴えても、
書面で届けられていないと、なしのつぶて・・・。
行方不明、誘拐を避けるためのルールだった。
実際にアメリカでは、離婚の際に親権をとることができなかった方の親が子供を誘拐する事件が非常に多く、大問題となっている。
小学校は、やはりアメリカ契約社会の縮図であった。