チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

東南アジア旅行 バリ島 その2 ヒンズー教

 
 
インドネシアの宗教は 90%が イスラム教徒と聞いた。
 
ところが、バリ島はインドネシアの中でも 特異で ここだけはヒンドゥー教が島民の90%を占めるという。
 
 (先週のタイはヒンズー教の影響を色濃く受けた仏教だった・・・・)
 
 
到着の翌日 観光に出かけると、あちこちに伝統的な正装をした 女性達が バスケットなどを頭に載せて
 
ずらずらと道を歩いているのが すぐ目に付いた。
 
ガイドさんの説明では、この日はヒンズー教のカレンダーで 『教育・学問の祭り』 なのだとか。
 
ヒンズー教のカレンダーで祭りごとがある日には、必ず信者は供え物をもって 寺に行くらしい。
 
 
                                供え物を頭に載せ 寺に向かう女性達
 
イメージ 1
 
 
ガイドさんの説明では、バリ島には4種類の寺がある
 
 ・ 家の寺         (Family Temole)    
                                
 ・ 地域の寺       (Community Temple)  どの村にも必ず3つはあるらしい
 
 ・ 目的にあわせた寺  (Functional Temple)  学校や職場にあるもの
 
 ・ 公の寺         (Public Temple)
 
 
この『家の寺』というのが、私の中で 神棚的に 家の中にある小さなものなのだろうと想像していたら~!
 
そうではなくて、立派な建物なのだ。 それも1つの建造物ではなく、数棟でひとつの寺らしく、
 
どの家を見ても 塀の中に 数棟の立派な寺がある・・・・・・
 
どの家にも = 数十メートルごとに 寺があるのだ!  事実上、町中 寺だらけ!!  
 
みんな、家の寺で 毎日簡単な拝みをしてから 仕事や学校に向かうのが習慣だという
 
                           ↓ 車中から見えた ある民家の敷地内にある 家の寺
 
イメージ 14
 
 
さて、観光の途中、ある村を通りかかったら、延々と続く供え物をもった女性達の姿があったので
 
お願いして車を止めてもらい写真を撮らせてもらった。 (ここは、地域の寺)
 
女性達のいでたちは、長い髪を一つにまとめ 巻きスカートに 丈の長いレースの上着 そして布のベルト。
 
みかんやりんごの供え物を それぞれにきれいに積み上げている。
 
一般的なバリの女性は 50キロ程度まで 頭の上に乗せて荷物を運ぶのが普通とか・・・!
 
イメージ 2
 
 
 
寺の中に吸い込まれるように、 次々と寺の奥の方に進んでいく女性達
 
供え物は 一度神様にささげたら、そのまま家に持ち帰って 家族で食するらしい。
イメージ 8
 
 
イメージ 7
 
 
 さて、私達も 公の寺に連れて行ってもらった。
 
 寺では、ひざを見せることが禁物らしく、
 
 観光客用に 巻きスカートを貸し出している。
 
 いつも 半ズボンで ひざを出して
 
 行動している私達は 
 
 現地の地とたちから見れば
 
 なんと失礼で 破廉恥ないでたち・・・・・
 
 
 ガイドさんの スワットさんに
 
 巻きスカートを巻いてもらっているところ →
 
 
 
 
 
境内というか、前庭というか、見た目は全く違っているけれど
 
どことなく 日本の神社の雰囲気に似ている気がした・・・・
 
 
イメージ 9
 
 
イメージ 10
 
  神は目に見えないということで      →
 
  空の王座に向かって礼拝をする
 
 
 
 
 
 Holy Water (聖水) きよめの水は重要らしい
 
 庭には 数箇所の水辺があり
 
 森からの湧き水が 溜められている
 
 
 熱心に祈る女性の姿が見られた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 11
 
 ← この門から 中心部に入る
 
   スプリット・ゲート (Split Gate)
 
   真ん中で割れた門
 
 
   一枚岩 もしくは 一つの山が
 
   真ん中で割れたイメージらしい
 
   悪い霊が入ろうとすると ぴたりと閉まって
 
   入れないという意味があるという。
 
   (一人しか 通れない狭さ)
 
 
   キリストの言葉
 
   「狭い門から入りなさい」を 思い出した・・・
 
 
 
 
イメージ 12
 
 
 
 
 
 
 中央にある石の塔が
 
 礼拝の中心
 
 
 天辺がやはり
 
 空の王座になっていて、
 
 ここに神様がおられるのを
 
 イメージして
 
 礼拝をささげる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 13
 
  寺の中には さまざまな神々が
 
  祭られている様子で、
 
  花の供え物がたくさんあった。
 
 
  タイの仏教でもそうだったように
 
  ここでも マリゴールドが
 
  よく使われているみたい。
 
 
  いろいろな形に編み上げられた
 
  手作りのバスケット。
 
  バリの女の子達は 小さいときから
 
  バスケットの作り方を習う。
 
 
 
 
           表                                  裏はこんな風になっている  
 
イメージ 3イメージ 4
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
 ホテルで バスケット作りの
 
 デモンストレーションを
 
 していた女性           →
 
 
 「ぶきっちょな女性は
 
  バリでは大変でしょうねぇ」 との
 
 私の言葉に ガイドさん曰く
 
 「供え物のバスケットが編めない女は
 
 バリでは 『おろかな女』と
 
 呼ばれます」
 
 
 バリ島にお嫁に来たら
 
 (来るはずもないけど・・・)
 
 きっと 私は
 
 「あの嫁は おろかな女じゃ~!」と
 
 非難をかうことになるのだろう・・・・
 
 
    寺からの帰りと見られる 少年たちの軍団
 
    日本の暴走族とは えらい違いだ~!
 
     (日本にまだ暴走族がそんざいするのかどうか 知らないけど・・・・・。  まだいるの?)
 
イメージ 6
 
  ガイドさんから 教えてもらったことから 色々考えると・・・・・
 
  バリ島は 独自のヒンズー教を発展させ、
 
  人々の生活そのものがヒンズー教なしには 語れないほどに
 
  社会全体や 毎日が 宗教的を中心として動いているように見えた。
 
 
   私の感じとしては、バリ島人であること=ヒンズー教徒であることが 一体化しているように見え、
 
   社会の価値観に疑問を持ったり、伝統に挑戦することは 歓迎されないのではないかと・・・
 
 
  インターネットの普及や 世界の情報の侵入を受けている今、 
 
  バリ島は いつまでその習慣や価値観をとどめていくことができるのだろう。
 
 
  私にとって バリ島旅行は なによりも信仰熱心な村人達の姿を 髪間見させてもらったことが
 
  一番興味深い経験だった。