チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

東南アジア旅行 カンボジア その1 世界遺産

 
カンボジアのシエル・リアプに行ってきた。
 
シエル・リアプは アンコール・ワットなどの世界遺産で有名な カンボジア第2の都市。
 
石造寺院は どれも 900年から1000年前に建てられたものばかり。
 
3日間でいくつか有名な寺院めぐり観光だ。
 
 
まずは、代表的な アンコール・ワット。
 
899年前 (12世紀)に 王によって建てられた ヒンドゥー教の寺院。
 
ヒンドゥー教の三大神の一人、ヴィシヌにささげられたという。 5つの塔からなっていた。
 
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アンコール・ワットの夜明け。 ↓
 
朝5時にホテルを出発して見に行った・・・・・・
 
5時半だというのに、観光客 数百人が集まって、水辺に写るアンコール・ワットの撮影だ~
 
もちろん きれいなことはきれいなのだけれど、なぜ、クリスチャンの私が ここまでするか~ って感じで、
 
正直 寝ていたかった・・・・・
 
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ともかく、寺院中、柱と言う柱、壁と言う壁、すべてと言っていいほどに 壁画彫刻が施されている。
 
                                                女神達の壁画
 
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その作り方は、
 
まず、建物が石で建てられ、
 
そこに繊細なモヨウを 彫っていったらしい。
 
雨風の自然風化で ところどころ薄れているが
 
それでも まだきれいに残っている。
 
いったい何千人の彫り師が彫ったのだろう・・・
 
気の遠くなるような細かい作業、
 
そして膨大な面積だ~~
 
 
 カンボジア人って、本当に細かいのね~
 
 
 
 
 
 
 
こちらは アンコール・トムの南大門。 大きな仏が正面に掘られている。
 
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 アンコール・トムとは、城砦都市。
 
 ヒンドゥー教と仏教の混合寺院が中にある。
 
 
 
 
 アンコール・トムの門の手前にある 
 
 悪の像の顔を真似ている夫 ↓
 
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アンコール・トムの中心部にあるバイヨンには 王国のいくさの壁画などが くっきり・・・・・
 
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 アンコール・トムの奥から
 
 バイヨン(中心部の寺院)をバックに。
 
 
 
← この部分は 回廊が自然崩壊しているところ
 
   屋根部分が落ちてしまっている
 
 
 
 すべての柱、壁などに
 
 壁画があることを 忘れるなかれ・・・・・
 
 気が遠くなる・・・・ 気が遠くなる・・・・・
 
 
 
 
 
 
中心の寺院バイヤンは 仏の顔だらけ・・・・
 
                 一番笑顔がいいと言われている仏像の前で ↓
 
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 ライ王のテラス →
 
 
 
 ここのレリーフは 王のお妾さんが
 
 いっぱいだった。
 
 いったい、何人???
 
 
 
 
 
 そのすぐ隣にある 象のテラス
 
 象のテラスは、王が この上から
 
 軍事パレードを見下ろしたと言う・・・・
 
 
 高さが3m 長さは300mとか ↓
 
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タ・プローム寺院 ↓
 
ここはもともと仏教寺院だったが、後にヒンドゥー教指示の王が すべての仏像を破壊したり
 
削り取ったりしたという・・・ 
 
しががって、仏の姿のところは、穴だらけ・・・
 
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  ガジュマルの木が寺院のあちこちを
 
  食べている。
 
  木によって 寺院が破壊されているのか、
 
  それとも朽ち果てていく寺院を
 
  木が支えているのか・・・・・・?
 
  どちらとも 言いがたい。
 
 
 
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 熱帯気候では 木が早く育つため、
 
 「それほど樹齢はすごくない」 とガイドさんの説明。
 
 
 
  
           ガルーダ ↓
 
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  ガルーダは 頭が鳥で 体が人間。
 
  鳥類の王でヒンドゥー教の神の一人である
 
  ビシュヌの乗り物らしい・・・・
 
 
  このガルーダが あちこちで
 
  神殿を支える(持ち上げる)格好で
 
  彫られていた。
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 バンテアイ・スレイという
 
 ヒンドゥー教の寺院。  →
 
 
 めずらしい赤い砂岩で出来ている。
 
 この砂岩は とても硬いため
 
 彫刻を施すのが困難らしい・・・
 
 そのため、寺院全体が小ぶりだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 精巧に彫られているレリーフ ↓
 
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 このほかにも あと数箇所の寺院を見せてもらった。
 
 
 私の感想は・・・・・
 
 1. まず、 『カンボジアは 完全に石の文化なんだ~』ということ。
 
    木造建築の日本の史跡名所とは まったく違っている。
 
 2. カンボジア人の石造建築技術はすごい。そして とてつもなく細かい。 
 
    それに忍耐強いに違いない。
 
    (あの暑さの中、あれだけの史跡を残す作業ができるとは・・・・!)
 
 3. あのジャングルの中で、人々は神を求めている。
 
    寺院は、より高いもの、崇高なるものを求める人々の信仰心のあらわれだ。
 
 4. やはり、正義と悪が常に同居、(神と悪魔、人間の善と悪など) することによる 霊の葛藤。
 
 
 
少なくとも案内していただいた寺院は、当時、すべて王と王家、その周りの少数の高官らのためのものであり、
 
一般の人は 入ることが許されなかったのだという・・・・
 
 
今は、日本やアメリカの団体や政府の基金で あちこちの寺院で修復作業が行われている。
 
1000年の間に 崩れ落ちバラバラになってしまった石を パズルを組み合わせるがごとくに 修復する作業だ。
 
中には、フランスの領土だった頃、t遺跡の石が 道路の補修などに使われてしまい、
 
修復不可能なものもあることが わかっているらしい・・・・
 
 
修復には 数世紀かかるとも言われているらしいが、
 
気が遠くなる・・・・・ 気が遠くなる・・・・・・
 
 
 
 野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。
 
 しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、
 
 この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。
                               (新約聖書マタイによる福音書 62829
 
 
人間のつくるものは、どんなにすばらしく見えても、いつかは 古び、朽ち果ててしまう・・・・
 
神の目には、人の築く豪華な建造物や、立派なものよりも、
 
短い命ではあっても 真に自分のあるべき姿を知り、その役目を果たしている小さな存在の方が 美しい。
 
明日のことを思い煩わずに、神からの平安を土台に、生きることの大事さを しみじみ感じた。