チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

グリーフ・カウンセリング


私の仕事のひとつに、週に一度のグリーフ・カウンセリング・グループ指導がある

伴侶や家族を亡くして 悲しみの中にある人たちが集い
心の癒しを求めて 学びや分かち合いの場を持つ

現在4人の参加者があり、6週間のコースで ここまで4週が終わった

わたし自身が 夫を亡くした時に 似たようなグループ・カウンセリングを受けて
非常に助けになったため、この職場の面接を受けた際に
このようなグループ指導の訓練もあると知って、
「是非やらせてください」と 自分から進み出たのだった

私のボスは 非常に寛大で チャプレンとしての仕事を全面的にサポートしてくれる
「自由なスタイルで、やりたいようにやってみるのが一番」と
特に指導らしきこともなく、完全にまかせられている

4人の参加者は(50代の男性2人、女性2人)
ここ1年以内に それぞれ大事な人を亡くされて
大きな悲しみを抱えながらも、癒しを求めて積極的に参加されている

グループで悲しいことについて分かち合うのは 自分には合わないという人もいるが
同じような経験をしている人の話や経験を聞いたり、
自分のことを理解してくれる安全な環境で 安心して心を打ち明けることで
癒しとなることが 知られている

グリーフ(悲しみ)というのは 精神的・感情的につらさを伴う大変な作業だ
大変だからと 悲しみに取り組まず 押し殺したり、忙しさで紛らわしてしまうと、
いろんな形で その人に跳ね返りがやってくる

死別は誰もがいつか体験することだけれど
なかなか専門的な知識をもつ人が少なく、
”前進あるのみ” ”忙しい生活” ”泣く=弱い” など 
社会、文化、日常生活には さまざまなハードルがあって
きちんと悲しむことのないまま 生きている人がなんと多いことか・・・

私の作った6回のカリキュラムは 不十分なものだけれど
少しでも 癒しに向けて 支援することができればと、願っている