チャプレンのブログ・ALSなんか大嫌い

アメリカでチャプレンとして働いています

コロナウイルスの影響 その2

アメリカでは、一日の死者が1000人を超えることもあるほど、
コロナウイルス感染の影響が深刻だ

ワシントン州では、2週間の自宅待機がさらに1ヶ月延長され、
5月4日までは ほとんどのものがストップすると発表された

インズリー知事は 専門家のアドバイスを受けて
早い時点で学校の休校を取り決め、すべての州民に自主的な自粛を求めたため、
デパート、レストラン、コーフィーショップ、バーなど
ほとんどの店が自主的に閉店することになり、

その結果、当初は全米でも最悪だった感染者数と死者数の数が
平行線をたどるようになり、州民の努力の効果が見れるとも感じる


今日は私の仕事、在宅ホスピス・チヤプレンの仕事について書いてみようと思う。

まずは、すべての会議がスカイプまたは電話で行われるようになった
便利ではあるものの、その回数が増え、
コロナウイルスに関する教育や 対応など、日々情報が更新されたり
プロトコール(ルール)が変更になったりするので 緊張してしまう

最初のころは
訪問のたびに、事前に電話で 患者さんや家族に確認の電話を入れ
ー熱、咳はないか
ー過去30日以内に 中国、日本、韓国への渡航歴はないか
など質問にクリアーしていないと 訪問は許されなかった

ところが、ポロトコールがどんどん変わり
とうとう先週末には 患者と家族 そして訪問スタッフ双方の安全を守るため
緊急や深刻な問題がある以外の訪問は極力避け、
電話やバーチャル訪問をすることが取り決められ、
個人情報を守ってバーチャル会話ができるための 訓練もさっそく受けた

チャプレンのケア―が バーチャルでどの程度できるのか
まだ行ったことがないため、わからないことも多いが、
これからのチャプレンの仕事の一つとして
以前から話題に上がっていたことでもあったため、
仕事の幅が増えると思って、取り組むことになった

今週からは、自宅のオフィスで(オフィスと呼べるような部屋はないけれど)
患者さんとの電話のやりとり、バーチャル訪問をすることになる


個人的には、
患者さんのそばに寄り添い、声をかけたり、微妙な沈黙を大事にしたり
そういうケアが最善だと思っているのだが・・・
この非常事態の状況では、残念ながら制限がある


こんな状況はいつまで続くのだろうか。。。